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蔵 (下巻) (中公文庫 み 18-12)

蔵 (下巻) (中公文庫 み 18-12)

蔵 (下巻) (中公文庫 み 18-12)

作家
宮尾登美子
出版社
中央公論新社
発売日
1995-07-18
ISBN
9784122023604
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蔵 (下巻) (中公文庫 み 18-12) / 感想・レビュー

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James Hayashi

絶大なる反響を呼んだ新聞小説であったようだが、読み終えて静かな感動にしたる。大正から昭和にかけての酒蔵の人たち。仕事と家業を引き継いでいくひたむきさ。盲目になりながら、落ち込まず人間としての生き方。自分の使命を知り、それに逆らわず生きていき人々。方言の読み辛さから手こずったが、作者付記にはホロっとさせられた。酒造りは越乃寒梅から教えを受けたとのこと。小布施のセーラー・カミングスを想いながら読み通した。

2016/08/22

豆大福

再読。以前に読んだ時は、まだ、独身だったけど、結婚し子供が産まれた後に読むと違った視点で読めた。改めてこの作品の良さを感じた。

2015/07/16

しん君

本文最終頁になって「おーい!意造💢今かよ、そりゃないよ!」と佐穂に同情。そして作者付記で「てめぇだけ長生きしやがって💢最初っから佐穂と一緒になっていれば…」とツッコミたくなる。それくらい面白かった。下巻も不幸は続くが、酒造りと結婚を懇願する烈の成長が頼もしい。タイトルはこれしかない。新聞連載当時から大きな反響を呼んでいたことが頷ける大作。

2023/07/21

こだま

目の見えない烈が家業の酒作りを継ぎたいと言い出してからの展開が怒涛過ぎて…。良い読書体験だった。

2022/04/19

Moayuki

淡々とした文章なのにそれぞれの思い、人柄がきっちりと伝わってくる。さすが、としか言い様のない面白さ。再読なのに、内容も知っているのに、ドラマチックな展開に手が止められなかった。名作は何度読んでも感動するし、面白いと実感できる。何より家を守ろうとする意造も、愛する人と何十年も結ばれなくても愛し続ける佐穂も、自分の思いを貫き通す烈も、身の丈に合わない玉の輿に苦しんだせきも、それぞれの思いが理解できてしまうのだ。そして、全てが納得できる結末に、気持ちのよい読了感を得て、また読みたいと思うのだ。

2015/03/25

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