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唐沢家の四本の百合 (中公文庫 こ 24-4)

唐沢家の四本の百合 (中公文庫 こ 24-4)

唐沢家の四本の百合 (中公文庫 こ 24-4)

作家
小池真理子
出版社
中央公論新社
発売日
1995-09-01
ISBN
9784122024168
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唐沢家の四本の百合 (中公文庫 こ 24-4) / 感想・レビュー

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那由多

すました顔して、やってることはメロドラマ。上品ななりをした、猥雑さがお気に入りの作家さんです。

井戸端アンジェリか

細雪の世界をイメージしてました。出来の悪い三文ドラマみたい、ってセリフに笑った。だってそうなんだもん細雪とは違うもん。あ゛ー引っ叩いてやりたい女がひとりいる。なんなのこの偽善は。とかなんとか罵詈や突っ込みを入れておきながら、義父が丘の上で長男の嫁へ捧げた言葉にホロリです。まったく、罪作りな男だよ。惚れるでしかし。

2015/10/14

菟原手児奈

唐沢家に嫁いだ三人の嫁ー縁もゆかりもなかった私たちが親友同士のようになったのは、天衣無縫で洒落者の義父のおかげであると言ってよかった。義父は私たち三人の嫁と、足の不自由な娘・有沙を平等に愛した。平穏な日々のぬくもりーだが、雪に閉ざされた別荘で義父を待つ四人に届いた一通の速達が幸福な家族生活を壊した。恐怖に怯えながらも義父の身を案じる四人を、驚愕の結末が待ち受ける…。

2020/02/16

cithara

若き日の作品。表紙のおどろおどろしさでホラー小説だとばかり思っていたが「スリラー」だった。内容は十分おぞましいが。雪に降りこめられた別荘地が舞台。後年小池氏が同様の土地に移り住むことになるのだが(本宅が都内で別荘が地方?)、彼女はこのような土地が好きなのだろうか? 小池氏の作品には「瀟洒な別荘地での惨劇!」が多い。本書のような登場人物(兄弟と結婚した妻たち義理姉妹と父の再婚した妻の連れ子)の関係は、ともすればTVのサスペンスドラマのような陳腐なつくりになってしまうものだが本書では「オシャレ」に読める。

2014/08/14

rin

★★★★…品の良いミステリーという感じ。最後まで飽きずに読めた。はじめは妃佐子がなぜ有沙に優しくできるのか理解できなかったけど、読み終えた今、全てに納得がいく。なんだか2人とも可哀想だった。四本の百合はバラバラになってしまった。

2013/02/28

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