新編帯をとくフクスケ: 複製・偽物図像解読術 (中公文庫 あ 45-1)
新編帯をとくフクスケ: 複製・偽物図像解読術 (中公文庫 あ 45-1) / 感想・レビュー
シンドバッド
古書漁り中の著者を何度かお見かけしたことがある。 愉快に読める本。 文庫本サイズではやや物足りないが、図版も適切。
2013/12/21
Kouro-hou
荒俣先生の講義形式の複製図像解説。図像のルーツについて、エロや生物から建築、フクスケの変遷まで範囲は幅広い。図像はそこに込められたねがいや寓意の威勢によって、訴える力の大小が決定される、と。ふむ。 希少性や価格のアート概念を排除する、と言いつつも世界で約20冊のレア本を所蔵してるんです、とご機嫌な荒俣先生萌えである。
2013/07/13
散歩いぬ
黒い肌の美人を配した南国のポスターから見るエキゾチックなユートピア思想とその変遷、ファンキーな魚類標本図は現物といかなる違いを持つか、ナポレオンのエジプト侵攻によるヨーロッパの「新・古代」の発見、明治の商業ポスターの「画題」とオリジナルの探求…などなど、図像(作者名を伴うアートではない)の解読を大学の講義風に著した本。図版も多く、ずっと読んでいたい。つづく
2012/09/04
ヒコ。
氏の専門分野といっていい図像に関する考察。図版が多いのも嬉しい
2015/02/25
千木良
博覧強記な著者が、選り抜きの図版を使い、美術やアートから作者という権威を取り去った“図像”として理解し読み解く、知的エンタテイメント。大学の講義風に語り口調で書かれているので読み易いが、内容はマニアックです。
2013/01/22
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