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ものぐさ精神分析 (続) (中公文庫 き 3-4)

ものぐさ精神分析 (続) (中公文庫 き 3-4)

ものぐさ精神分析 (続) (中公文庫 き 3-4)

作家
岸田秀
出版社
中央公論新社
発売日
1996-01-18
ISBN
9784122025196
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ものぐさ精神分析 (続) (中公文庫 き 3-4) / 感想・レビュー

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中年サラリーマン

著者の「笑いについて」という文章を読んだとき、これ桂枝雀の緊張の緩和理論やん!と思った。いや、どっちが先か知らないけど。心理学と落語の接点を感じ読書しててよかったな、と。後、著者の三島由紀夫への視線はある意味容赦ないのではないか。全体的にはマンネリングだがところどころ刺してきよる文章!

2014/06/23

tokko

やはり『ものぐさ精神分析』の衝撃には劣る。結局「幻想」(人間は本能が壊れている)で全てを片付けていて最初の方がインパクトが強かっただけに、「いや、もういいよ。だいたいわかったから。」という感じになってきます。もちろん『続ものぐさ…』もおもしろいんだけど、そんなに引っ張らなくてもよかったのかなぁとも思う。「あとがき」を読むとその辺の事情もなんとなく理解できる。

2019/04/14

matsu

無印版を先に読んだので、あちらほどの衝撃はなかったが面白かった。『血縁幻想』では「日本人は他人と関係を持てない」とあり、納得する部分があった。組織構造についても血縁家族の幻想を基盤としていると言うのだが、これを国家とすればエマニュエル・トッドの「人類の家族構造」の主張に一致することになる。『アメリカを精神分析する』は9・11以降にこそ読まれるべきである。ピルグリム・ファーザーの原罪――原住民に対する裏切りと虐殺――を隠ぺいしているがために、自由と民主主義は裏切りと暴力を正当化する口実にすぎなくなった。

2015/08/23

ラウディ

三島由紀夫や太宰治についての考察が興味深かった。その他の事柄についてもそうだが「そういう見方もあるんだな~」って感じで読んでると世の中の見え方が変わってくるんじゃなかろうか。

2019/10/01

Xianhua

初版が1982年だとは思えないほど斬新な内容。特に同性愛における岸田秀の見解は、LGBTに関する様々な言論が飛び交う今だからこそ、今一度評価されるべき。「同性愛は決して病気ではなく、(以下略)同性愛者を治療して異性愛者にするのは異性愛者を治療して同性愛者にするのと同じくむずかしいのだから、彼にその回復の努力、退行の権利を禁ずるのは、残酷というものであろう。」

2019/07/17

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