009ノ1 4 (中公文庫 コミック版 い 2-9)
009ノ1 4 (中公文庫 コミック版 い 2-9) / 感想・レビュー
kadocks
あとがきで石森章太郎は青年向けコミックの事を語っているが、確かにあの時代があったからこそ、子供だけでなく大人にもマンガが読まれるようになったわけだ。子供時代に読んでいた漫画は大人にはもの足らなくなるわけで、当時の大家たちがこぞってビックコミックに集まり、今の基礎を作っていった。この作品も大人向けのサイボーグ007だと断言してる。物語が大きくなり言葉で長く表現してる回もありCOMに載りそうな実験的な回もある。前半の暴力と性だけでは物足りなくなったのだろう。傑作とは言わないが石森章太郎の多面的才能を感じる。
2023/04/08
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