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天翔る白日 改版: 小説大津皇子 (中公文庫 く 7-21)

天翔る白日 改版: 小説大津皇子 (中公文庫 く 7-21)

天翔る白日 改版: 小説大津皇子 (中公文庫 く 7-21)

作家
黒岩重吾
出版社
中央公論新社
発売日
1996-10-01
ISBN
9784122027138
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天翔る白日 改版: 小説大津皇子 (中公文庫 く 7-21) / 感想・レビュー

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ひろ

実力も人望もあったがゆえの悲運の皇子。どうすればよかったのかの解もない、遣り場のない宿命。死を身近に感じていたことも死に急ぐ結果となった。ただ、結局は天武系統は草壁皇子のひ孫に当たる孝謙・称徳天皇を最後に、光仁天皇以降、天智系統に戻っていくのは、血の限界だったか。持統天皇が自分の子に固執せずに、大津皇子が天皇になっていれば、天武系が続いていたかもしれない。

2023/10/19

kiiseegen

著者、古代史小説の四作目。二上山に眠る悲劇の皇子...あの特徴的な山を見る度に思い出すだろう。二上山を皇子とわが見む。

2020/06/23

くっちゃ

天武天皇の政策に対する理解が深まる。八色の姓においては親皇政治を押し進めるために、皇族に真人の姓を与える一方で、豪族たちにもそれなりに気を使っていたことや、歴史編纂事業の難解さなど、歴史に対する理解がより深まる。大津皇子という人も実は全然知らなかった。讚良皇女がすっかり悪役…(笑)

2017/03/01

アン

★4「天の川の太陽」の続編と言えるべく大海人皇子が申の乱で勝利して10年、悲劇の皇子といわれている大津皇子の物語。若かりし大海人とそっくりと言われている大津皇子は賢く武勇にもすぐれ大らかで人望もあるが、鵜野讃良は自身の子、大津と同い年の草壁皇子を天皇にしたいため、大津をことあるごとに排除する。草壁皇子の凡庸であったみたいだが、大津が母である大田皇女を亡くしているのが悲劇の元なのが気の毒。聡明であるといわれた鵜野讃良(持統天皇)もわが子はやはり可愛かったか。古代史はどこまでが事実かわからないのもまたロマンだ

2015/01/13

秋乃みかく

★★★★☆ 再読。大津皇子が主人公。これを読むとやっぱり讃良皇后と草壁皇子って嫌いだと思ってしまう…(`^´*)我が子可愛さゆえ邪魔者は消す…皇后はやはり天智の娘だな~と。母の大田皇女さえ生きていたら大伯、大津姉弟は全く別の人生を歩んだんだろうなと思うと運命の儚さを感じずにはいられません…。伊勢での姉弟の再会シーンは本当に胸が詰まりました(ToT)最後、自らの死を堂々と受け入れた大津の男らしさと美意識に涙涙でした。

2014/12/09

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