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パプリカ (中公文庫 つ 6-17)

パプリカ (中公文庫 つ 6-17)

パプリカ (中公文庫 つ 6-17)

作家
筒井康隆
出版社
中央公論新社
発売日
1997-04-01
ISBN
9784122028326
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パプリカ (中公文庫 つ 6-17) / 感想・レビュー

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すしな

132-23.夢で精神疾患を治療するセラピストのSFでした。夢をハックするような機材で、精神疾患を治療するわけですけど、印象的だったのは、その疾患の原因となっていた事実が、自分が思っていたものとまわりの人たちのものが全然ちがっていて、取り越し苦労だったというエピソードでした。人生で経験が増えていくと後悔も増えていくわけですけど、案外自分が思っているほど悪くなかったのかもしれないですね。逆に、過去のエピソードに悪い意味づけをしてしまうと、精神が蝕まれてしまう原因にはなってしまうんでしょうね。

2023/12/27

とくけんちょ

今敏のアニメを見ていたが、原作を初読み。原作は、大人の恋愛要素が強め。夢を自在に利用する夢探偵の本領発揮。最後の最後まで楽しませてもらいました。アニメより、ぶっ飛んでます!これは、主人公のパプリカが一番ぶっ飛んでます、完全に分裂してますが、以外とそのヤバさは触れられず。本の感想からは離れますが、今敏の作品をもっと見たかった。原作、アニメともに素晴らしい。

2021/06/06

さっとる◎

夏草や兵どもが夢の跡ー…よぎる芭蕉(笑)。自分は蝶になった夢をみていたのか?今の自分は蝶がみている夢なのか?…よぎる荘子(笑)。「夢」を作品に取り入れる。何が起きてもそこではオールオッケーで、何を書いてもいいかわりに「意味わからんし。結局夢でしょ。何これただの夢じゃん!」って危険が常に伴う。でもみんな本当は、自分がみているのに自分が創り出したとは思えない荒唐無稽な「夢」の世界に興味津々だ。題材にする上で諸刃の剣となりうる「夢」、加えて現実、愛、バトル、駆け引き等てんこ盛り。筒井さんさすが!なエンタメ作品☆

2016/11/30

とも

★★★★☆30年ぶりに読んだ筒井康隆は、得意の夢物語にドタバタ、パロディ、エログロ満載で、登場人物も個性的で鬼才振り健在。十分に楽しめる。

2013/10/19

吉野ヶ里

本当に夢の中にいるような場面展開は天才的。映画を先に見たのだが、映画とは違った良さがある。エンターテイメント小説として面白かった。ただ現実と夢が混ざり始めたあたりから何言ってんのかだんだんわかんなくなったけど。小山内くんの人間らしさが好き。あとパプリカ、エロい。この小説の影響なのか夢の中で目が覚めるってのを六回か七回繰り返す夢を見た。死ぬほど怖かった。ここは現実ですよね?

2015/06/20

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