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ベトナム観光公社 改版 (中公文庫 つ 6-20)

ベトナム観光公社 改版 (中公文庫 つ 6-20)

ベトナム観光公社 改版 (中公文庫 つ 6-20)

作家
筒井康隆
出版社
中央公論新社
発売日
1997-12-18
ISBN
9784122030107
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ベトナム観光公社 改版 (中公文庫 つ 6-20) / 感想・レビュー

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優希

面白かったです。筒井サンの初期短編集。下品な作品が多いと言えばそうなのですが、読んでいて楽しい。人間の欲望がそのまま詰め込まれていながらもエログロナンセンスな世界が広がっていて、常識では考えられない価値観が感じられました。言葉などの選び方とテンポの良さは随一のものがありますね。

2017/07/10

ざるこ

9篇。笑いすぎて腹が痛い。けど読者へのメッセージと社会への皮肉が明確な作品が多い気もする(定かではない)。「火星のツァラトゥストラ」間違われ男の人生。ニーチェも吃驚。アグレッシブだなぁ。いいのかな?いいんです!「最高級有機質肥料」これはひどい。読者を汚物まみれにしてしまう。人間の傲慢さを説くけどもう頭に入ってこない。「マグロマル」異種生命体が集う会議。涙が出るほど笑える。アニメ化希望。表題作は戦争見学の観光。おふざけも大概やけどしっかり意味がある。先日、著者出演の枕のTVCMを見た。お元気そうでなにより。

2020/05/24

GaGa

じっとしているとどうにも読みたくなる本があるもので、その一番がなんなのかわかった。この本(爆笑)なんかどんな状況でもこれを読めば笑い飛ばせる(笑)「トラブル」「最高級有機質肥料」「カメロイド文部省」そして表題作がお気に入り。若い方々にも是非読んで欲しいがやはり時代錯誤になるのだろうか?

2011/05/09

メタボン

☆☆☆☆ 初期作品集。その後の傑作群の萌芽となっている。何と言っても読んで胸糞悪くなる「最高級有機質肥料」の描写力が凄い。異星人との不可解なコミュニケーション「マグロマル」「カメロイド文部省」。愛と憎しみのカニバリズム「血と肉の愛情」。ベトナム戦争を戯画化した表題作。

2021/12/20

さっとる◎

凝り固まった価値観と常識の大破壊だ(笑)物体Xを正面だけから見てこれがXだ!と。Xはこうだよね、うん安心だXだと、盲目的に蔓延するXの虚像。そこに問答無用で投げ込まれる側面から見たX、裏側から見たX、下から上からのX、そして更に入り込むX自体の視点(笑)でっかい宇宙に果てしなく続く時間、その中で「.」ピリオドより小さい今ここに生きる私たち。どこまでも拡がる宇宙に目を向けろ。忌まわしき存在も憧れの存在も無限の宇宙の前では同じなのだ。色んなことがどうでもよくなりマグロマルって何だ?の疑問だけが残る傑作短編集。

2015/12/01

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