女帝の手記 2: 孝謙・称徳天皇物語 (中公文庫 コミック版 さ 1-13)
女帝の手記 2: 孝謙・称徳天皇物語 (中公文庫 コミック版 さ 1-13) / 感想・レビュー
ユウユウ
教科書的な聖武天皇のイメージとは真逆。でもこれが本当だったかなと思います。
2017/05/17
まぁねぇ
孝謙天皇の皇太子時代の話。父聖武天皇の迷走状態がすごい。遷都がおおかったのはこういうことだったのかと納得してしまいます。もっと凛としたイメージだったので、人間味にあふれすぎている、弱い人だった。
2019/10/25
かふ
阿部内親王の父、聖武天皇がダメンズ。病弱で政治能力なし、命を狙われていると思って遷都。晩年は仏にすがって大仏建立で財政難。平城京ってそんな感じで出来た。母の光明皇后は藤原仲麻呂と出来ちゃっているのか?藤原一族の陰謀が渦巻く現世。それに対して女帝で尊敬する元正天皇(氷高)は安積親王を擁立しようとし皇太子である安倍内親王は蔑視される。安積親王の死亡(仲麻呂の毒殺説)でその亡霊に憑かれるが、男の手にも触れたことがない皇太子阿部内親王は仲麻呂の愛欲に引っかかる。
2019/12/25
みなみ
阿部内親王の父・聖武天皇がメンタル弱すぎてなんともいえない。遷都につぐ遷都は迷惑極まりないな……せめて大仏か遷都かどっちかにしてくれと思ってしまう。本巻のビックリは仲麻呂と阿部内親王の関係。仲麻呂、それはあかんでしょ(笑)阿部内親王には上皇や光明皇后のような確固たる政治性はない。藤原の血を引く皇女として生まれてきた女の子の、周囲の状況に振り回される悩みは等身大だ。でも阿部内親王くらいフツーの子だからこそ、実の父親が危篤になる時に後継者争いなど考えずに純粋に心配するのだね。政治とはかくも辛い重荷か。
2023/01/17
あきぽん
この巻では聖武天皇の迷走と大仏建立、藤原仲麻呂の台頭が中核になっています。大仏をどのように作ったかについても詳しく説明されています。「天上の虹」のように、昼メロのような恋愛もマンガを盛り上げています。源氏漫画「あさきゆめみし」にもでてくる五節の舞の由来がこれを読んでわかりました。弓削道鏡との恋愛と迷走で知られるこの女帝、今後どのように描かれるのか、非常に楽しみです。
2016/03/06
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