土佐の味京の味 カラー版 (中公文庫 み 18-15)
土佐の味京の味 カラー版 (中公文庫 み 18-15) / 感想・レビュー
Hiroshi
高知県出身の小説家宮尾登美子と京都東山の懐石料理辻留の初代料理長辻嘉一の対談。昭和59年頃のもの。土佐の鰹のたたきの本筋を知りたい辻が、小説家になった後も家庭料理を作り続けている宮尾を誘い、宮尾が辻の博識や素材に対する研究に対し感服して受けたもの。鰹節・鰹のたたきや高知の素材の話から始まり、京料理・懐石・お茶席にと話が進む。2人で共通しているのが、日本人の味覚がかわったこと。旬の素材の味に対し出汁の方が勝っていると。肉料理が多くなり、又地産地消ではない素材の劣化の為か。嫌な質問をさらりとかわす宮尾がいい。
2015/11/13
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