明解ぱくぱく辞典 (中公文庫 あ 11-2)
明解ぱくぱく辞典 (中公文庫 あ 11-2) / 感想・レビュー
阿部義彦
親本は1991年に出たそうです。この文庫も98年発行で、地元の古本屋で購入。日に焼けてだいぶ年季が入ってました。原平さんによるカラーのイラストも楽しいです。アイウエオ順に思いつくままに食べものとそれから思いついた事柄を徒然なるままに書き並べた食物エッセイ集。本筋からの脱線ぶりが楽しいです。高野豆腐の項で、食べ物なら何でも好きな友人がいたが、そいつは高野豆腐だけは嫌いだと言う。何故かと聞くとあんなスポンジみたいなもんと言われ、それ以来私もただのスポンジに見えて食べる必然性が感じられなくなった。⟵分かるわー。
2023/04/01
あっきー
✴3 寝る前に布団に入って2、3ページずつ読んでいった、3年ほどもかかってやっと読み終わった、あとがきを読んでいたらこれこそ、この本の正しい読み方だったようで気分良く終了したので星プラス1だ、しかも初めの方は完全に忘れているのでエンドレスに楽しめそうだ
2017/05/29
あっぱれ
あいうえお順に料理や食材を並べ、著者の思い出や、その素材からうける発想が書いてあるのだが、いかんせん「生臭い感じがして嫌いだった」等、著者から愛着が感じられない、または感想の無い食品もかなりあるので、原稿用紙を埋める作業的な印象を受けた。東海林さだおのエッセイの描写のように共感できる、あるいは、思いもつかない発想に腹を抱える事も無い。読むというより、文字を拾うかのような行為に苦痛を感じたので、途中でやめる。
2012/10/02
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