KADOKAWA Group

Facebook X(旧Twitter) LINE はてブ Instagram Pinterest

謎物語: あるいは物語の謎 (中公文庫 き 26-1)

謎物語: あるいは物語の謎 (中公文庫 き 26-1)

謎物語: あるいは物語の謎 (中公文庫 き 26-1)

作家
北村薫
出版社
中央公論新社
発売日
1999-05-01
ISBN
9784122034143
amazonで購入する

謎物語: あるいは物語の謎 (中公文庫 き 26-1) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

Tetchy

読書とは自分の世界を広げる、実に楽しい行為であることを再確認した。人によって新たな解釈が生まれ、新たな物語を生み、そして書かれ、更にそれを読んだ読者によって連綿と受け継がれていく。読書の海は、いや宇宙はどんどん広がっていく。そして読む量が多いほど解釈する種が増え、思考は広がっていく。謎物語、つまり謎を持つ物語を読むことで読者は思考し、解釈する。そして物語自体の謎へとベクトルが向き、物語の本質へと突き進んでいく。ああ、明日もまた本を読もう。そして物語の謎に浸ろう。そんな気持ちにさせてくれるエッセイだった。

2018/10/31

naoan

☆☆☆ 目次を見て古今のミステリの紹介や、ミステリの分析だと思っていたが、どうやら違うようだった。北村薫がどのようにミステリと触れ合ってきたのか、ある部分に感銘を受けたが他人は違うところを見ているようだ、など今まで感じてきたことをまとめてきた本。博覧強記と言われるだけあって引かれている本は多岐にわたり、本格読みじゃないと十分に読めないかもしれない。 そして評論にも言及して、読書を能動的で創作活動だと断言している。 受動的な自分と対照的な読み方をしているように思え、もっと能動的に読書していきたいと感じた。

2017/01/09

志波昌明

北村薫がミステリーについての思いを語ったエッセイ集。推理小説を語るのに、落語や純文学、はては子供の作文の改悪まで、縦横無尽に語られる。古今のミステリーに通じているだけではなく、様々なことから、想像の輪を広げている。「百人の読者がいれば、そこには百の作品が生まれる。そこにこそ読書の醍醐味がある。」に北村薫の姿勢が感じられる。

2016/01/10

南註亭

本とその周辺にまつわるエッセイですが、とても良質なブックガイドになっています。本文が2色刷りになっているのも良いです。さらに巻末に書名索引が付されており、読者の目線で作られた1冊。 オススメ度 ☆☆☆☆☆ 5つです。 何度目かの再読になります。

2012/04/06

のぞみ

読みたい本がまた増えてしまったではないか。北村さんの作品を読むといつもそうだ。そして確かに幸せ者です。氏が主張する読書やミステリ、本格物の素晴らしさは頑ななまでだけど、とても理解出来る

2011/07/04

感想・レビューをもっと見る