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新釈落語咄 (中公文庫 た 56-1)

新釈落語咄 (中公文庫 た 56-1)

新釈落語咄 (中公文庫 た 56-1)

作家
立川談志
出版社
中央公論新社
発売日
1999-05-18
ISBN
9784122034198
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新釈落語咄 (中公文庫 た 56-1) / 感想・レビュー

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姉勤

常に古典落語を根問い(言葉や、物事の由来を訊く)、本寸法の改釈を試みる。演目を章に合わせて20回。それと前口上と後口上。古典をモチーフに時勢とセンスで切る。同世代、同じ価値観を持つ者との対話が一番楽しい。でも、先人に問い、後進に残した。 誰に向けたか太田の解説はイラナイ。

2013/06/07

海恵 ふきる

談志師匠の落語を一度でいいから観てみたかったけど、それももう叶わぬ夢だ。もうこの世にいないひとのエッセイを読むと、きまって不思議な心もちがする。文章の上ではこんなに生き生きと息づいているのに、当の本人はもうどこにも存在しないのだ。落語の演題ごとに、家元が自分の解釈を加えて解説してくれる贅沢さ。それはそのまま家元の人生論というか、人間論にもなっている。爆笑問題・太田光さんの解説もいい。愛が紙面から滲み出ていた。惚れ込んでいるが故の、腫れ物にさわるような緊張感があってとても良かった。

2020/02/26

ぬらりひょん

1995年出版。図書館でなんとなく見つけた本。立川談志についての知識はほぼゼロの私。(年末のドラマ『赤めだか』でちょっとわかった気になった) しゃべり口調で書かれているので正直読み辛いですが、落語のいろいろを教わりました。談志って人は哲学者ですね。頭いい。

2016/01/08

hitsuji023

再読。昔読んだ時は落語をほとんど聞いたことがなかったので、その落語を知るために読んだような気がする。言いたいことを言うその毒舌にも惹かれるものがあった。理屈っぽいが落語に親しみのない自分にはその理屈が落語の面白さや興味を持つきっかけとなった一冊だった。久しぶりに読んでみて、談志と一緒になんだかんだ考えているような感じがやっぱり面白い。難しいことを言うと、古典落語を現代に演じることの難しさを考えていたのだろう。でも、結局なんだかんだ考えてめんどくせえと言ってくだらない落ちで終わるところが一番好きである。

2023/11/26

とみやん📖

旅のおともに談志のエッセーを持参した。 結果、あまり面白くなかった。いくつか理由が思い当たる。落語の小咄を余り知らない。談志の落語を聞いたことがない。落語は文書では面白味が半減する。談志は理屈っぽい。連載が30年前と古い。 この辺りか。 古典落語を20篇と毎回紹介してくれ、落語の知識は増え、クスリと笑えるところもそれなりに。 「幇間(たいこもち)」の職業を初めて知った。

2023/07/08

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