KADOKAWA Group

Facebook X(旧Twitter) LINE はてブ Instagram Pinterest

ルーカス・クラナッハの飼い主は旅行が好き (中公文庫 や 42-1)

ルーカス・クラナッハの飼い主は旅行が好き (中公文庫 や 42-1)

ルーカス・クラナッハの飼い主は旅行が好き (中公文庫 や 42-1)

作家
山本容子
出版社
中央公論新社
発売日
1999-07-01
ISBN
9784122034617
amazonで購入する

ルーカス・クラナッハの飼い主は旅行が好き (中公文庫 や 42-1) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

コットン

銅版画がたっぷり掲載された旅行にまつわるエッセイ集。朝食は卵料理に限るとかベッドのトポロジーだとか外国語のことなどの面白話。『ベニスに死す』や『アメリカの夜』など映画に引っかけた話題も…。

2016/03/07

きりこ

蔵書再読。ルーカスの飼い主、つまり山本容子さんの旅のエッセイ。行き先はニューヨークやパリ、ヴェネチアやカラチ。でも名所巡りなどの紀行文でありません。宿泊したホテル内で感じたあれこれが銅版画と共に描かれています。窓の大きさや鍵などに興味を示す所にアーティストらしさを感じます。シャワーやエレベーター・バーやタオルなど画家ならではの視点で捉えたエピソードがユーモラスに綴られています。一度で良いからルームサービスを使って贅沢な気分を味わってみたくなりました。

2013/12/14

kochi

旅先のホテルでの出来事や印象を記した文章を、自身の版画と共にまとめたもの。旅行中はパートナー氏(評論家の中原佑介か?そういえば、彼が「それはちょっとしたトポロジーの問題ですよ」と言うので、きっと理系)に依存していて、ハンガリー、ブタペストのホテルでの遅い夕食時のレストランの出来事から、山本が泣き出して止まらないあたりの顛末や、ヴェネチアの宿泊地(『ベニスに死す』が関係)の話題等を読むと、二人の間の空気感とか記されていないパートナー氏の表情や思いが、なんか想像できて、愛犬ルーカスもそうだったかもと同情。

2023/10/27

siorinn

作者の異国情緒ある版画の挿絵が半分で目で楽しむ。それにしても海外のホテルのことが色々出てきますが結構失礼なホテルも多いですね。お客様は神様ってのは日本だけなんだな。

2009/05/25

ぱせり

タオル、グラス、電話、ルーム・サービスに両替、鍵の話も・・・その国その町そのホテル備え付けの品々は、どんな相手に対してもこれほど雄弁なのだろうか。語らせ上手な聞き手(旅行者)にだけ、語るのじゃないかな。山本容子さんみたいな。こまごまとした品々に、冒険のワクワクが詰まっている。グラスの話、音の話、印象に残る。楽しかった。

2012/03/04

感想・レビューをもっと見る