堤中納言物語―マンガ日本の古典 (7) 中公文庫 (中公文庫 S 14-7)
堤中納言物語―マンガ日本の古典 (7) 中公文庫 (中公文庫 S 14-7) / 感想・レビュー
アキ・ラメーテ@家捨亭半為飯
これを読んでいたら、もっと他の日本の古典文学を坂田靖子さんに漫画化してもらいたいと思ってしまった。平安時代の堤中納言物語が坂田靖子さんの漫画で読める幸せ。不思議な話や、後半がどうなってしまったのかわからないような話も坂田さんの作風と合っている気がする。「はなだの女御」の数々の秋の草花の美しさにうっとり。「虫めづる姫君」のドタバタ感も楽しい。
2016/02/05
ちゃりんこママ
さすがは元祖やおいの坂田先生…国際隠語YAOIではございませんことよ!!「ヤマ場なしオチなしイミなし」と見せつつ、冴えわたるセンスを楽しむ傑作の事だったわ、思い出したよ~~(泣)「虫めづる姫君」が一番好かれるのではないでしょうか?存在感のあるキャラがサラリとした線で描かれるのも、お変わりなく、嬉しい一冊でした。
2015/05/17
てつのすけ
本編の後に、当時の結婚に関する記載があった。現代と異なり、上流社会では、夜に男が女の家に行き、朝帰るということだそうだ。なるほど、そういう世の中であったのか!古典を理解するためには、まずは文化や風習を知っていなければならないんだな。
2020/01/26
たまきら
あはは。坂田さんが古典でも遊び心を発揮されていたとは!読めてよかった。有名な虫めづる姫君ほか、様々なお話が登場しますが、坂田ワールドを知っている人でないとハテナマークが脳内に出そう。あとがきでも一笑い。あ~おもしろかった。
2021/05/10
にゃも
『虫めづる姫君』と『貝合わせ』が可愛くて好きです。いずれも次の展開や結末が気になるところですが、いやいや、こういうもやもやとした終わり方こそあはれなりけり…と余韻を楽しんでみました。
2017/09/26
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