マンガ日本の古典 (14) (中公文庫 S 14-14)
マンガ日本の古典 (14) (中公文庫 S 14-14) / 感想・レビュー
さぜん
竹宮恵子ゆえ読みやすい。畠山重忠も九郎義経も美男子。大まかなストーリーは大河ドラマで予習済み。歴史の転換期を確認しつつ中世武家社会が作られていく過程を読む。視点が変わると歴史の見え方も変わる。覇道と王道の対立はこれから激化していく。
2024/08/26
かっぱ
京都在住だから、源頼朝より源義経に親和性を感じるため、鎌倉幕府の歴史というとこれまであまり興味を持って読んだことが無かった。肝心の平家追討は弟の義経に任せて、源氏の大将として決して坂東の地を出ることが無く、鎌倉という拠点をしっかりと築き上げる辺りが武士の頭領でありながらも、政をしっかりとわきまえているように思われる。これも、京都の公家という既存の権威に近づかないための策で、将来構想があってのこと。しかし、頼朝の側近である梶原景時というのは曲者のようでどうも好きになれない。
2019/10/12
てつのすけ
源頼朝の挙兵から平氏が都落ちするまでの巻。 先に平家物語を読み終えているので、非常に理解しやすかった。学生時代の歴史で習った平安時代後期から鎌倉時代へ向けての話は、この上巻を読み終え、より深く理解できたと思う。さっそく続きを読み進めよう。
2020/02/08
荒野の狼
マンガ日本の古典(全32巻)の14-16巻は竹宮恵子による「吾妻鏡(上・中・下)」。同時代を扱ったものに第10-12巻の横山光輝「平家物語(上・中・下)」がある。両者を比較すると、本書の方が格段に面白く、主要登場人物も魅力的に描かれている。両者を読めば、本書は源氏の、平家物語は平家の視点から書かれているので理解は深まるが、どちらか一冊ということであれば、本書を勧めたい。
2023/12/19
みっちゃんondrums
好きだった竹宮惠子先生。先日行った川崎市民ミュージアムでの原画展で、読んだことのないこの本を購入。上巻は、平家物語と重なる。頼朝・義経はやはりいい男に描かれてるね。二人の対面シーンは、お約束通り泣ける。しかし、やはり人名・登場人物が多すぎて覚えていられない。歴史書の漫画化だから、面白さに欠けるのは仕方がないのかな。
2019/04/30
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