KADOKAWA Group

Facebook X(旧Twitter) LINE はてブ Instagram Pinterest

マンガ日本の古典 (15) (中公文庫 S 14-15)

マンガ日本の古典 (15) (中公文庫 S 14-15)

マンガ日本の古典 (15) (中公文庫 S 14-15)

作家
竹宮恵子
出版社
中央公論新社
発売日
2000-06-25
ISBN
9784122036734
amazonで購入する

マンガ日本の古典 (15) (中公文庫 S 14-15) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

さぜん

やはり壇ノ浦の戦いとそこからの義経の不遇と悲運は物語としてはドラマチック。頼朝の義経への仕打ちは酷いとは思うが、これも立場を変えると見る風景が変わるのだろう。大姫の入内を画策し、政治家として突き進んでいく頼朝。御家人達も時代を読む目を持つ者が残っていく。人の命が軽い時代はまだまだ続く。

2024/08/26

てつのすけ

貴族社会は、言論を巧みに操ることにより他者より有利な立場に立つが、武家社会は、武力により、力のある者が他者より有利な立場に立つ社会だと思う。この吾妻鏡は、貴族社会から武家社会への転換点が描かれているのであるが、どちらが良い社会であったのかは判断できない。現代社会は、言論を巧みに操る者(フェイクニュース等)が、他者より有利な立場に立つ社会であると考えらので、貴族社会であろうか?と考えると、次は武力による社会が到来するのではなかろうか?

2020/02/09

かっぱ

武家社会と言ってもかなり政治的。平氏滅亡後は義経と平泉を滅ぼし、征夷大将軍となり鎌倉幕府を開く。次は娘を内裏へ嫁がせる算段。疑い深い頼朝の怒りを下手に買わぬように立ち振る舞う御家人たちが現代のサラリーマンのように映る。

2020/05/04

さきん

女性が書いているのか、戦の描写があまり上手くない。しかし、古典「吾妻鏡」をマンガにする試みは素晴らしいと思った。源義経の軍事的才能が煌くが、官打ちという後白河法皇の繰り出す政治的策略に鈍感な義経は気づかず、頼朝を焦らせていく。梶原景時の告げ口、嫌われ役に徹する役割はすごいと思った。

2017/01/30

中巻は義経、奥州平泉、範頼と粛清して、大姫入内を画策するところまで。大姫が静の舞をみて、静に取りすがって泣くところはやっぱり切ない。しかしこう見てくると、粛清粛清粛清の嵐となる頼朝亡き後の鎌倉を造ったのはやっぱり頼朝だったんだなあと。

2020/02/01

感想・レビューをもっと見る