道頓堀の雨に別れて以来なり 中巻: 川柳作家・岸本水府とその時代 (中公文庫 た 28-13)
道頓堀の雨に別れて以来なり 中巻: 川柳作家・岸本水府とその時代 (中公文庫 た 28-13) / 感想・レビュー
yumiha
再読。どんな組織であろうと、そこから漏れ落ちたり叛いたりする人間はいるものである。それを、水府絶対主義の田辺聖子は認めず、何かしら否定する部分を書き込んでゆく。そうでない川柳家に対しては、例えばこの巻では、鶴彬や小田夢路などかなりのページを割いて詳しい。また、昭和天皇即位の際の川柳家たちのパレードや川柳家たちの園遊会など、現在では考えられない活動に驚く。
2012/04/08
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