日々是怪談 (中公文庫 く 16-1)
日々是怪談 (中公文庫 く 16-1) / 感想・レビュー
p.ntsk
実話怪談というか怪談エッセイという感じです。工藤さん自身が霊的なものをあるものとして受け入れているので日常に溶け込んでいる感じです。霊感はないと仰っていますが十分に霊感がおありのようです。多分そういうことが当たり前すぎて普通の人よりも逆に鈍感になられているのではないかと思います。工藤さんにとってはまさに日々是怪談なのだろうなと思いました。
2016/09/11
七色一味
読破。【裏・怪談本月間】第一段はニコ子さん、踊るらいぶらりあんさんからご推薦のこの本。誰かを怖がらせると言う、演技演出構成前振り一切なし、タイトル通りガチ日常なのに、しっかり怪談。「ママ」と呼ばれるのも、「じゃあ、死んだら」と言われるのも怖いけど、やっぱり怖いのはストーカーだという事実。生身が一番なのかなー、怖さも。
2012/08/19
鈴
15日から日を跨いでの読了。お盆にはぴったりのゾクゾク怪談短編集。初めての作家さんだったが、人柄の良さも感じられる文章で良かった。なかなか怖い体験なのに、淡々としてるのもすごいな。他にも工藤さんの怪談本があるならば読んでみたい。
2012/08/16
よっぺ
工藤さんは確実に持ってらっしゃいます。背筋がゾワリな話が満載です。読んだ後は、お風呂に入るのさえためらってしまった私ですが、この本は、決して読者を怖がらせるためのものではありません。どこか、あっけらかんとした工藤さんの語りは、怖いんだけど安心感もあって。。そんな温度差が心地良かったです。この世に生きる私達に生きる意味があるように、あの世から出てきてしまった霊達にも何かしらの意味がある。そんな霊に対する敬意すら感じました。
2012/09/01
入江大和
再読。やっぱり怖いのだけれど、おそらく著者の人柄や教養が滲み出て、どこかほっこりする不思議。
2016/05/18
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