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アンハッピードッグズ (中公文庫 こ 42-1)

アンハッピードッグズ (中公文庫 こ 42-1)

アンハッピードッグズ (中公文庫 こ 42-1)

作家
近藤史恵
出版社
中央公論新社
発売日
2001-10-01
ISBN
9784122039070
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アンハッピードッグズ (中公文庫 こ 42-1) / 感想・レビュー

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あつひめ

想いは、言葉にしてしまったらただの硝子になってしまうような気がする。そして、恨み辛みや、嫉妬は、言葉にしたら、熱を帯びてどんどん膨らんでいくのかもしれない。大人びた付き合いと言えばいいのか、臆病な二人と言えばいいのか。形はどうであれ、なぜかこの二人の不思議な心の距離感が気に入った。でも、その二人の要は、犬の弁慶なのだけど。人って、計算式のように割りきれるものばかりじゃないんだよね。日本に戻った二人は、お互いの心の呟きをどう対処できるだろう…。

2014/10/22

クリママ

パリで同棲する彼が、新婚旅行で着いたばかりの空港ですべてを盗られたカップルを連れて帰ってくる。善意とほんの少しの悪意。ありそうな恋愛小説だけれど、現実にはないだろう。こんな雰囲気は、まあ、どうでもいいかな。

2016/06/25

KAKAPO

真緒は、幼稚園からの知合いで腐れ縁のような岳と彼の愛犬の弁慶とパリのアパートで暮らしていた。ある日、岳は日本人の新婚カップルを連れて帰ってくる。二人は空港で置き引きに遭ったのだった。真緒と岳は、パスポートが再発行されるまで浩之と睦美を部屋に泊めることにした。ほんの数日の同居生活は、気だるい毎日を過ごしていた真緒と岳だけではなく、旅先での不運に傷ついた浩之と睦美の心にもさざ波をたてるのであった。正直、感受性が枯れたオジサンには分かりにくい男女の関係だが、人の心が動かされる時ってそんな感じなのかもしれないな。

2014/08/17

rakim

場面はパリだけれど、だからちょっとお洒落に感じちゃうんだろうけれど、自分の人生にちょっと倦んだり迷ったりして横道に逸れたり目線を違えてみたくなる「ある時期」の物語。感情のすれ違いの起こり方ってこんなものだと知っている人はこれを人間小説と思い、知らない人は恋愛小説・不倫小説と言うのかもしれません。タイトルが秀逸。

2017/01/23

Megumi Ichikawa

図書館で何気無く手に取った本!読み始めたら舞台は、パリ!パリを舞台にガクとマオの不思議な恋愛小説。浩之・睦美夫婦が2人の部屋に泊まりきたときから、不協和音がはじまっていた。

2015/05/16

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