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死、それは成長の最終段階: 続死ぬ瞬間 (中公文庫 キ 5-3)

死、それは成長の最終段階: 続死ぬ瞬間 (中公文庫 キ 5-3)

死、それは成長の最終段階: 続死ぬ瞬間 (中公文庫 キ 5-3)

作家
エリザベス キューブラー・ロス
Elisabeth K¨ubler‐Ross
鈴木晶
出版社
中央公論新社
発売日
2001-11-25
ISBN
9784122039339
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死、それは成長の最終段階: 続死ぬ瞬間 (中公文庫 キ 5-3) / 感想・レビュー

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kanaoka 57

続・死ぬ瞬間。医師である著者は、その後臨死体験から輪廻思想に絡み取られていく。本書にもその前兆が多数見られる。社会的隠蔽状態にある死を直視し、死期において環境をどう整えるべきかという点には共感が持てるが、人生が成長を目的とするものとし、死をその文脈で意味付ける姿勢には、西洋進歩的価値観や自己意識の束縛を感じざるを得ない。死の意味、人生の方向性・目的を確立する事は、精神の安心・満足という束縛に囚われる事であり、突き止めていけば輪廻思考にも行き着く。精神に嵌るのではなく、精神そのものを見守るべきであろう。

2016/01/24

すうさん

キューブラー・ロスの本は本書で4冊目。本書でも、書かれている厳しい現実とは裏腹に、読後はいつも静かでおごそか光に包まれる。私自身死に対して達観した訳ではないが、恐怖は感じなくなっている自分に気づく。それと同時に「残りの命をどのようにして生きるのか」を考えている自分にも気づく。「死」を考えることは「生」を考えること。そうして「死ぬこと」そのものより「死んでいく状態」に苦しめられること。しかし自分自身はもちろん自分の周囲の「喪失」体験こそが、人生最大の「学び」になることなど。実体験からくる哲学書であると思う。

2017/01/12

cocolate

著者の書いている部分と、他の人の論文がこんがらがってしまい、読むのに苦労してしまった。いつ死ぬのかは問題ではないということ。死も人生の一部であること。死にきること。

2013/06/19

サトウ

否認、怒り、取引、抑鬱、受容の死の過程において、宗教や医師、または死に行く人など、さまざまな意見が描かれ、死を理解するというよりは、体感に近い感覚を覚える。しかし、この頭での理解(それが体感に近くあろうとも)は、死そのものを前にした時には粉々に砕け、なぜ今、この私が?ということは避けられないのだろう。どこかに書いてあったが、死は予想できない戦いなのだ。今持ってるものが価値をなくす恐ろしさ、そして二度と肉体としては生き返らないという不条理を前に、私はどうすればいいのか?どう生きるのか?常に問われている。

2024/07/04

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