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改版 出雲の阿国 (上) (中公文庫)

改版 出雲の阿国 (上) (中公文庫)

改版 出雲の阿国 (上) (中公文庫)

作家
有吉佐和子
出版社
中央公論新社
発売日
2002-08-01
ISBN
9784122040809
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改版 出雲の阿国 (上) (中公文庫) / 感想・レビュー

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i-miya

2012.12.19(初読)有吉佐和子著。 2012.12.19 (カバー) 戦塵さめやらう桃山の世。 絢爛と咲く一輪の華、やがて天下の踊り手と謳われることになる乙女。 雪深き出雲に生を受け、舞才開花する。 歌舞伎創始者、芸能史に燦然たる輝き。 妖艶なる生涯。  S44、芸術選奨受賞作。   (有吉佐和子) S06、和歌山生まれ、S27、東京女子大学短大英語科卒。 『新思潮』三浦朱門、曽野綾子と、同人となる。 『出雲の阿国』は、S42.01、『婦人公論』連載。   

2012/12/19

i-miya

2013.01.15(つづき)有吉佐和子著。 2013.01.15 大村由己梅庵は、その日、昼近く、ゆっくり、宝珠院(ほうしいん)を出た。 大坂天満宮の社僧。 正しくは、菅原山(かんげんざん)天満宮寺。 今日は、天満天神の梅花祭。 天下人秀吉の御伽衆梅庵。 梅庵の知恵。 『惟任謀反記』を秀吉に献上。 天満社の祭神、菅原公は当初、公家の間では怨霊の神と恐れられたが、一条天皇の御世から徐々にその学徳が称えられ文学と書道の神に信仰されるようになった。 

2013/01/15

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2013.01.19(つづき)有吉佐和子著。 2013.01.19 「杵築の大社(きづきのたいしゃ)」のある出雲か? はい。 小さな材料を奇抜に料理して、大皿に盛って見せるのが彼の得意中の得意。 三右衛門。 秘仏とする坐像、大日如来かと思うほどのお国。 広い額、大きく見開いた潤む眸、豊かな頬と、ぽってりした厚い唇の色つや。 出雲は、尼子と毛利の殺伐たる戦いが続いている、明け暮れている。 

2013/01/19

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2013.01.09(つづき)有吉佐和子著。 2013.01.08 こういうかかあを持つおれは、苦労する。 寂しいお婆の死。 女達、水を汲むのが女の仕事。 水は、飲み物にも、洗い水にもなる。 草履のまま水に入るのは汚すことになるので、戒められる。 砂の上の水汲み。 明るい笑い声、名を呼び交わし、朝の挨拶に変える。 瀬を飛ぶときにときに、新しく恥じらうお国。 来ているものの裾が開くとき、はっとして、手で押さえる。 肥えた太腿が、着物の下ですれ合うとき、独りで頬を染める。 

2013/01/09

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2012.12.24(つづき)有吉佐和子著。 2012.12.24 山から流れ来る砂を食い止められず、堆積される。 川は浅いが、水は美しい。 少し深い流れを探す乙女たち。 あしのうらを濡らさないように軽い足踏、水を汲む楽しみ。 お国は、しかし、しばらく動かない。 山脈(やまなみ)を見惚れるお国。 出立の日。 お国あねやん、何しこちょうか。 お菊やん。 早熟、お菊。 お菊の姉、お加賀。 6才になる菊。 

2012/12/24

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