漂蕩の自由 (中公文庫 た 34-4)
漂蕩の自由 (中公文庫 た 34-4) / 感想・レビュー
showgunn
檀一雄の旅行エッセイ集。場所とか時代とかでまとめられてるわけでもなくダラダラと続くし手癖で書いてる感じだけどそれでもめちゃくちゃ面白いのが流石、どの話もちゃんとオチがあって見事。特にペンギンを飼うエピソードがよかった。しかし本当にどうやってこれで暮らしてたんだ、家族もいるのに。息子の解説もよい。
2016/10/17
ひろみ
爺いだのババアだのアル中だのR女史だの、ホントにどうしようもない人だ。それでも憎めず、時に声を出して笑いながら読んだ。放浪とも少し違う。これはもう性分なんだなぁ。
2014/01/15
出世八五郎
旅本。酒好きな主人公(=著者)が世界を旅しながら酒を飲み現地人と交流する。下戸な私には魅力的だ。
derashine
「火宅の人」とかぶっている話が多いので、ああ、この時の話かうんうん、とか、この某女子のいやなうわさとはあの事だな、とか、色々突合せが出来る。薄くてあっという間に読み終わってしまったし、字が大きく感じたのは自分が普段読んでいるもののせいかな。
2014/05/15
0717
檀一雄のまさしく「漂蕩」の酒、食、女をめぐる旅行記。初めて「火宅の人」を読んだ時には(僕も若かったから)何て身勝手な人なんだと思ったものだが、たとえ「火宅」に身を置くことになろうとも、自分の心のままに生きることを選ぶ人なんですね。自分にはとても出来ないけど、あこがれはあります。
2014/03/08
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