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小説家のメニュー 改版 (中公文庫 B 18-10 BIBLIO)

小説家のメニュー 改版 (中公文庫 B 18-10 BIBLIO)

小説家のメニュー 改版 (中公文庫 B 18-10 BIBLIO)

作家
開高健
出版社
中央公論新社
発売日
2003-08-01
ISBN
9784122042513
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小説家のメニュー 改版 (中公文庫 B 18-10 BIBLIO) / 感想・レビュー

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syaori

開高健が食について語るエッセイ。驚くべきはその体験の豊かさで、ベトナム戦争のさなかに食べたネズミの話から始まって、ベルギーのレストランで味わった最高峰のチョコレート、アマゾンのピラーニャの薄づくり、日本の山菜や松茸にニューヨークのソフト・シェル・クラブというように、場所も食材も多種多様。そんな奥深く滑稽で最高の体験が「品があってとり澄ましたところなく」、下ネタを挟んでも「下卑た趣が微塵もない」語り口で語られるので、作者の美食(と奇食)の記憶とともに、滋味深く軽妙・精緻な文章も味わえる、至福の一冊でした。

2020/01/08

としちゃん

開高健先生の食エッセイは、やっぱり面白い!広い知識と深い洞察力に想像力、文章力、ユーモアとスケベさ。全部がいい感じに混ざり合って、読む者の心をわしづかみです。今回も、ネズミから飲茶、シューマイにアイスクリーム…どれもどれも美味しそうです。ご本人のおいしいものが大好きという気持ちが全編に溢れています。すごい‼️

2016/02/12

【図】ベトナム戦争のさなかのジャングルでのネズミスープ、モスクワの初雪の降る中で食べるアイスクリーム、アマゾンで釣ったピラーニャの薄造り…美食家として知られる開高健の旅と食の記録。 最初のハツカネズミのスープには、ハツカネズミは夜ごと天井裏や台所をチョロチョロとうろついて伝染病を媒介する害獣というイメージしかなかったので「ゲゲッ!?」としたけれども、まぁ寒雀を揚げて食べるのと同じ感覚なんだろうなと思った。

2011/04/21

subuta

外国語を話す時の仮名文がいかにもカタコトという趣で、特別な場所で特別なものを食べている感じを出していた。

2019/11/02

どら猫さとっち

かねてから、敬愛している開高健の食についてのエッセイ。彼は食についてたくさんのエッセイを発表しているが、どれも食べてみたくなるものばかりである。美味から妖味まで、たくさんの味を味わい尽くした彼は、うらやましい存在である。好奇心いっぱいの彼の幅広い行動範囲も知識も、僕には似ているようで、かなわない。

2015/09/27

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