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武揚伝 1 (中公文庫 さ 45-4)

武揚伝 1 (中公文庫 さ 45-4)

武揚伝 1 (中公文庫 さ 45-4)

作家
佐々木譲
出版社
中央公論新社
発売日
2003-09-01
ISBN
9784122042544
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武揚伝 1 (中公文庫 さ 45-4) / 感想・レビュー

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五右衛門

読了。今月は新撰組流れで幕末チョイスですが長らく積んであった作品です。榎本武揚。歴史上名前、五稜郭(土方副長が戦った)位しか知らなかったのでまだまだ作品中生い立ち→オランダ留学まで読みました。時代背景もありますが若い青年が蝦夷、樺太からの長崎遂には外国へ。それも大好きな蒸気機関(船に関するすべて)つながりで。この作者さんもたぶん初めて?けれど読ませます。意気揚々と②へ日の本は維新戦争へ向かってますが…

2019/11/26

Haru

単行本を図書館で借りて、その面白さに文庫を購入。理系機械オタクな榎本武揚の青春前編。ペリー来航に揺れる日本で尊皇・攘夷・左幕のどれにも当てはまらず、「どうすれば清国の二の舞にならず、列強から日本を守れるか」に心を砕いた武揚。技術者ならではの真面目で清廉な気性は、同じように「日本を守る」為に東奔西走する勝麟太郎の、権力を手に入れて己の意思を実現させようとする政治屋気性とは水と油という描き方が面白い。しかしこんなに右往左往な政治体制で清国のようにならなかったのは、列強が互いに牽制しあっていた幸運ゆえかな?

2015/01/11

rei

幕臣の生まれ、地球儀が身近にあった幼少期、黒船体験、蝦夷視察・・・後の「榎本武揚」をかたちづくっていく素がわかりやすく描かれている。あふれるような好奇心としっかりとした行動力をもち、そしてなにより自然体な主人公にはすんなりと感情移入していけた。当時の黒船への反応、「嫌悪」とか「拒絶」とかばかりではなく、こんなふうにわくわくとした向学心と、前向きな使命感でもって国の危機を乗り越えようとした青年たちもいたのだろうかと思うとまた幕末の時代が別の表情をもってみえてくる。

2014/05/24

makimaki

西洋の文化や技術に触れ、感動し知識を得ていく釜次郎の様子が生き生きと感じられた。こんなにも、勉強することを切望していたんだなぁ… 無事オランダに着いてよかった。面白いし読みやすい。それにしても、勝さんの評価はひどいね。

2013/07/19

桜もち

幕末、鎖国の日本で地球儀で日本を指し示せる日本人はほとんどいなかった。世界的視野と蘭学の知識をもつことで迫り来る列強に立ち向かう意思と使命感を持った釜次郎がオランダ語を学び留学を勝ち取るまでの物語。自分の力で人生の進路を決め、海軍の学校にもぐりこみ、留学の切符まで勝ち取る行動力が、弱冠二十歳そこそこなのにきわめて自立している。日本のために何ができる?を考えたことがあるか

2014/02/19

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