恋愛論アンソロジー: ソクラテスから井上章一まで (中公文庫 こ 43-1)
恋愛論アンソロジー: ソクラテスから井上章一まで (中公文庫 こ 43-1) / 感想・レビュー
lily
頗る高級な残酷にして本質的な恋愛論が大集結。北村透谷、泉鏡花、伊藤整へのリスペクトが急上昇。結婚願望者には苦い薬でしかないので要注意。
2019/04/27
及川まゆみ
坪内逍遥の「当世書生気質」での、「男尊まれ女卑しまるる世の中とて、公然貸座敷(遊郭)の設置ありて、同じ人間の女子をもて、男の玩弄に供うることの、世のあからさまに許さるるは、いと歎くべきの限りになん」とまぁそこは実にそうなのだか、登場人物の男性が「女色の溺るるよりは龍陽(男色)に溺るるほうがまだえいワイ。第一互に智力を交換することもできるしなァ」と言うのに驚き。色々な人の恋愛論の抄出集といった感じの本でした。やっぱり文語のものは読みにくいかな。慣れていないので。
2014/08/23
海野藻屑
小さな子供のときから人は異性を恋慕する。アプローチの仕方が様々で参考になるかも。
2017/07/07
おーこ
読むのがこれ程大変な作品は初めてでした。確か、学生時代講義の資料として買った記憶が。講義資料としてはいいけど、趣味で読むとなると難解でした。
2016/04/06
Tomochum
表紙で損してるんじゃなかろうかってくらい面白かったです。まさにソクラテスから井上章一まで恋愛を論じた文章アンソロ。「もてない男」で有名な編者曰く「現代の日本人にとって重要だろうと思われるもの」(初版2003)。作者不明の仮名草子の男色VS女色トークありーの、トルストイ先生の小説の抜粋ありーの。もちろん日本の恋愛といえば、の透谷先生は二つ掲載。そして現代になりフェミニズム抜きには語れない「恋愛」。
2012/04/12
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