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武揚伝 3 (中公文庫 さ 45-6)

武揚伝 3 (中公文庫 さ 45-6)

武揚伝 3 (中公文庫 さ 45-6)

作家
佐々木譲
出版社
中央公論新社
発売日
2003-11-01
ISBN
9784122042858
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武揚伝 3 (中公文庫 さ 45-6) / 感想・レビュー

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五右衛門

読了。いよいよ3巻まで来ました。薩長朝廷軍が進軍を開始し世に言う江戸城無血開城になりました。けれど今までに見聞きしていた勝安房守のイメージとは全く違っており新鮮でした。後半になると陸海軍の真の指揮者(提督)は釜次郎だと勝も認めざるを得ないまでに成長を見せました。次巻楽しみです。辛いです。でも読みます。

2019/12/06

rei

大阪から江戸へと敗走した後から海軍が江戸を発つまで。延々と続く評定、恭順と決まり、沙汰が出るまでじっと待ち続ける武揚。その間には甲州鎮撫隊が失敗したり、彰義隊が倒されたり、脱走軍は宇都宮戦を経て会津へと戦局はどんどん流れているはずなのだけど海軍は動かない。荒波のなかでずしっと動かずにいるとうのは錨となっている武揚の重みがいかほどのものか、ということだろう。そして、武揚の他の誰とも違う目線が際立つ巻だ。

2014/06/05

桜もち

薩長による倒幕が成り徳川家は400万石から70万石へ減封という過酷な処分を下された。幕軍の暴走を抑えたい勝海舟や奥羽列列藩がよって立てようとする東日本政権の帝になろうと目論む輪王寺宮などの入り乱れる思惑の中にあって武揚はあくまで冷静を保つこと、騙し合いのような駆け引きを切り抜けることを経てついに抗戦派の陸海軍を率いて脱走する。蝦夷地で共和国を建てるという武揚のビジョンはビジネスの世界に重なって見える。さながら技術、知識、交渉力、なによりも理念を持ったベンチャーを興す途上のような。

2014/03/06

makimaki

とにかく待って待って待ち続ける1冊。会津やその他奥羽、新撰組以外で徳川方に着いた側からの視点は余り詳しくなかったから、とても興味深かった。

2013/07/23

さっと

いつの間にやらすっかり出世してしまった武揚。恭順・抗戦をはかる評定の場でも堂々たる発言力。その海軍力があってこそだが、ここまで読んでくると、「すっかり大きくなって・・」と感慨もひとしお。とまれ、幕府が瓦解。はてさて、この先、何のために戦い続けるのやら。

2011/11/20

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