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同じ年に生まれて: 音楽、文学が僕らをつくった (中公文庫 お 63-1)

同じ年に生まれて: 音楽、文学が僕らをつくった (中公文庫 お 63-1)

同じ年に生まれて: 音楽、文学が僕らをつくった (中公文庫 お 63-1)

作家
小澤 征爾
大江健三郎
出版社
中央公論新社
発売日
2004-01-25
ISBN
9784122043176
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同じ年に生まれて: 音楽、文学が僕らをつくった (中公文庫 お 63-1) / 感想・レビュー

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まふ

同じ年に生まれた二人が65歳の時同時にハーヴァード大から名誉博士号を受けた記念の対談集。小沢の自由闊達な語りに対して大江が話題提供、議論のリードを行う進め方だったが、両人の個性が溢れて最初から最後まで興味溢れる対談だった。大江が文学者的に問題の提起、分析、方向づけを行おうするのに対し、小澤征爾は直感的な天才的ひらめきを駆使して縦横無尽に音楽世界を語る…。今後も、何度も読み返すべき対談集であると思う。

2024/04/02

kaoru

ともに1935年生まれで相次いで亡くなった二人の巨匠の2000年の対談。音楽と文学についてのみならず文化全般について幅広く語られている。日本の未来についてのお二人の意見に関し、その先見性に驚いたが、特に小澤氏は海外の聴衆に接し日本を相対化して見ているせいか。ともに「個」の大切さを力説し、教育の重要性を唱えている。「読むことに熟達した人は本当に良い演奏家を心の中に持っている」「どんな若い作家にも自分は人間を支える文学を作っているんだという意識を持ってもらいたい」という大江氏の言葉。「グローバル」という→

2024/06/23

けんとまん1007

文学と音楽という世界の巨人の対談。共通する点が多いことに納得する自分がいる。お二人の業績は言わずもがなである。その根底にあるものは何だろう?自分自身の思いを大切にすることもあるが、地に足のついた視点だと思う。グローバル云々ということばかり言いながら、実際の思考・行動はその反対であることが多い。それ自体の危うさ・脆さについての件が頷ける。まずは、自分の住む所にある素晴らしいものへ目を向けることから始める。そこから、次が始まるということ。この対談がなされた2000年から、状況は変わっていないどころか、逆かも。

2024/02/19

メタボン

☆☆☆★ 音楽についての話は当然小澤征爾の方が面白いが、大江健三郎もなかなか造詣が深く、この二人の対談だから、深い芸術論となったのだと思う。たまに顔を出す大江の息子、光もなかなか良い耳を持っているようだ。二人とも86歳。大江はもう小説を書かなくなったのだろうが、最後に短篇でも良いので、書いてほしい。

2021/08/17

さきん

小澤氏の音楽に関係する話は面白かった。大江氏は、小澤氏の話にうまく合わせているようだが、小手先の印象を受けた。あまり対談が得意ではないかもしれない。

2017/02/24

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