読書術 (中公文庫 ち 7-2)
読書術 (中公文庫 ち 7-2) / 感想・レビュー
ヴェルナーの日記
本書は1934年の出版された物を邦訳・再版した本であるから、文体が古臭い。原作者エミール・ファゲによれば、読む本の種類によって、読み方が違うとしており、思想の書物、感情の書物、戯曲、詩などに分類した。しかし、どんな本を読むあっても共通しているのは遅読すべきだというところだ。この本を読んで面白かったところは、個人の好む本によって、その個人の性格を分析しているところである。やや読みづらいところがあるが、慣れれば何とかなるだろう。まさに遅読するには、最適な一冊かもしれない。
2011/07/01
がっち
この中で一番大切なことは「ゆっくり読むこと」ただそれに尽きる。
2010/11/15
まさゆきー
遅く読めよ!て何度も念押しされたから、意識してゆっくり読んだら、久し振りに時間を忘れて読書していた。わかりやすいことをわかりにくい文章(暗号)に置き換えるな、倒置法を倒置せよみたいな言葉いいなと思う
2014/08/05
HK0525
疲れた
2013/05/09
hal
『「ゆっくり読むこと」を外にして、唯ひとつの読書法はない』と主張する著者が思想・小説・詩・戯曲等の著作に応じた読み方を説明しているのが本書である。文章の独特の読みにくさに難渋したが、楽天主義としてのラ・ロシュフコーの姿を鮮やかに叙述したのには小膝を打つ思いだった。テクストを何度も読み返すことこそまさに王道なのだ。アレクサンドル・デュマを読む者は怠惰で活動的な人間でないとは、モンテクリスト伯を愛読する身としては少々手厳しく感じた。
2012/03/07
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