詩小説 (中公文庫 あ 57-1)
詩小説 (中公文庫 あ 57-1) / 感想・レビュー
もりの
惹かれた話が半分くらい。パラパラと読むには丁度いい話。
2019/03/22
Kazuko Ohta
1970年代の初めから丸々30年間に渡って大ヒット曲を書き続けてきた偉大なる作詞家、阿久悠。彼による28の短編小説を収録した本作は、すべてのタイトルが自身が手がけた歌のタイトルと同じ。『時の過ぎゆくままに』『北の宿から』『また逢う日まで』『五番街のマリーへ』『気絶するほど悩ましい』『もしもピアノが弾けたなら』『思秋期』などなど。いずれも昭和の色濃く、艶っぽく、時に温かく、時に哀しい。重松清の秀逸ノンフィクション『星をつくった男 阿久悠と、その時代』と併せて読むことをおすすめします。
2017/05/19
cocobymidinette
阿久悠作詞の名曲のタイトルを冠せられた、ちょうど歌謡曲を一曲聴き終わるくらいの時間で読める短編たち。すこしの言葉であざやかにシーンが切り取られ、人格が浮かび上がるのが醍醐味の阿久悠の表現は、小説でも健在。歌詞に登場するのとはまたすこし違う人物が、タイトルを聞いただけで誰もが想起させられずにいられない歌詞の中のシーンとあいまって、さながらリミックスのような非常に面白い効果を生んでいました。素晴らしい企画もの。
2013/10/11
もくたつ(目標達成)
どれも情緒ある話だった。歌うように紡ぐように語られる話の数々は、多種多様で飽きずに読めた。
2012/10/08
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