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スタバトマーテル (中公文庫 こ 42-2)

スタバトマーテル (中公文庫 こ 42-2)

スタバトマーテル (中公文庫 こ 42-2)

作家
近藤史恵
出版社
中央公論新社
発売日
2004-06-01
ISBN
9784122043787
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スタバトマーテル (中公文庫 こ 42-2) / 感想・レビュー

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sk4

近藤史恵。引き出し多いなぁ。『サクリファイス』で琉球のスサノオと呼ばれるほど高い防御力を誇るこの私を激しく嗚咽させ、『タルト・タタンの夢』で南海のアマテラスと呼ばれるほど部屋に引きこもるこの私をガストに走らせた。そしてこの本作では、どんでん返し×2などマジでどうでもよくなるほど怖い女の本性に、スプラッター化したイザナミから激走して逃げるイザナギの如く部屋の隅っこで震えてました。 二人の男をカマキリのオスのように扱っといて「少しだけ嫌な女」と日常茶飯事扱いの近藤センセ、マジ怖いっす。

2013/10/03

takaC

前世紀の話な雰囲気に満ち溢れているけどこういうミステリ自分は好みです。瑞穂も祖母さんも怖いけど、りり子もなかなか怖いぞ。

2015/11/09

したっぱ店員

タイトルは讃美歌の名前と聞き、ピアノの表紙。いやーまさかこんなドロドロした話だとは・・。母の呪縛から逃れられない息子のあたりで、ちょっと「いつもポケットにショパン」のきしんちゃんなど思い浮かべていたら、どんどんヘビーな方へ流れていき着地点ははるか彼方であった。ラストも不穏で胸騒ぎの読後感。女は、そして母は怖い・・。

2014/11/08

papako

歌つながりで久々近藤作品。心理的な怖いお話。母親という存在が子供を苦しめる。もしかすると誰もが持っている家族という名の鎖。息子をしばりつけていたと思った母親は、実は。。。りり子の歌は最初何かの鍵になるのかと思ったけれど、結局うやむやに。息子を勝ち取った女が母親になり。。。最後は近藤さんらしい含みを持たせた終わり方。まさに恋愛ミステリー。

2014/09/08

とも

★★★★女性がえげつない内容を書くとき、男の比ではない。決してホラーではないが、ミステリーレベルでは無い怖さ。あいかわらずのスピード感はさすがというべきか。

2013/10/09

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