なんといふ空 (中公文庫 さ 50-1)
なんといふ空 (中公文庫 さ 50-1) / 感想・レビュー
KAZOO
読みやすいエッセイ集です。週刊読売をはじめとしてそのほかのメディアに発表されたものを収めたものです。題名も何となくという感じが出ています。種田山頭火の俳句から来たもののようです。この筆者のエッセイがもっとあったら読みたいとおもいました。
2014/10/28
団塊シニア
「わが心の町大阪君のこと」筆者が会社員時代の忘れがたい思いでを綴っており印象深く読後に余韻を残させる内容である、甘く切なく繊細なエッセイです。
2013/05/26
yuki
10年ほど前に出たエッセイ集。この人の書くものはルポタージュでも急に情緒的になるようなところがあり、そこが危ういけれど魅力でもあると思っている。この本にも同じ印象を持った。少女時代の回想などは、一定の距離感をもって美しく語られている。しかし、いくつかの題で突然作者の主張が最前に出てきたり話が飛躍したりして、ぎょっとさせられることがあった。難点なのかもしれないが、筆が滑る感じに何故か気を惹かれる。また子ども時代の話を読んで、御影のお嬢さん育ちだったのかと納得するような気もした。
2014/02/18
和草(にこぐさ)
初最相さん。エッセイとは知らずに借りてきました。側溝のカルピス、大阪君が印象に残りました。
2013/01/13
こにいせ
他の書き手と比べて優れている点が二つ。筆者のエッセイを通読すると、「なんとなく」紹介されている・引用されている他の人の本を読んでみたくなるということ。これは編集者畑出身のなせる業か。もう一つ。その読書履歴に、非常にぶれ幅があるということ。『前島密自叙伝』『鍵盤を駆ける手』『利己的なサル、他人を思いやるサル』…どう、このラインナップ。この点は知識があるなんて御座なりな言い方ではなく、「人間として引き出しがある」という修辞で賞賛させて頂きたい。
2010/03/05
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