這えば立て (中公文庫 か 18-6)
這えば立て (中公文庫 か 18-6) / 感想・レビュー
新地学@児童書病発動中
詩人金子光晴氏のエッセイ集。子供の頃のことや現代社会のこと、言葉についてなどテーマはいろいろ。尾籠な話もあります。(苦笑)。柔らかな文章のところどころから、この詩人独特の反骨精神がのぞくところが魅力。いつも感じることだけど、詩人は韻文だけではなくて散文もうまい。作家の書く文より詩人の書く文の方が強く印象に残る。密度が濃くて読み飛ばせない感じ。イメージの喚起力も詩人の文章の方がある。金子光晴のこのエッセイ集にもそれを感じた。
2012/05/28
hiratax
金子光晴の最晩年のエッセイ集。このころ並行して「どくろ杯」「ねむれ巴里」「西ひがし」書いていたのだな。
2017/05/08
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