妖子 1 (中公文庫 コミック版 い 1-47)
妖子 1 (中公文庫 コミック版 い 1-47) / 感想・レビュー
空のかなた
池田理代子先生が描く女性は、凛とした佇まい、艶やかな髪形、クールな表情等…やはり群を抜いて麗しいの一言。物語は死刑囚の女と悪魔が交わって産まれたキマイラが主人公の妖子。姿かたちは人間、特に悪魔のような恐ろしい能力を備えているわけでもなく、少し智慧が働く程度なのに、両親からも、慕っていた主治医からも「おまえは人間ではない」と蔑まれる。異質なものを排除しようとする上流階級社会と、両親からさえも愛して貰えなかった少女時代が全ての根幹。妖子が幸せになりたいと、生きていきたいと、罪に手を染めていく哀しい物語。
2023/08/24
hgstrm2
なんとも言えない悲しさに満ちた作品。人殺しであり、義賊でもない妖子の方がむしろ正義のような気がしてくるのは、まわりの人間があまりにも鬼畜ぞろいだからか。むしろいちばん純粋にして愛に飢えているであろう妖子には、とても感情移入してしまう。怨み、復讐、親子間の愛憎、血の純粋性といったテーマが描かれる中、なにが悪でなにが正義なのか、よくわからなくなる。とにかくめっちゃ面白いので、早く続きが読みたい。
2014/11/15
うろん
再読
Mimi
妖子が賢く美しく立ち回る様にスッとします。妖子は登場時12歳という設定で、それにしてはあまりに美しく大人でスマートでセクシーなので作中で実は歳を取ってるのでしょうか。18歳くらいならしっくりきます。
Gen Kato
原作・作画両池田先生の傑作。設定とかぶっ飛んでるんですけど、マンガってそれをリアルに成立させちゃうから凄いです。育ての両親が鬼畜すぎる。妖子ステキ。
2013/11/08
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