延暦少年記 (中公文庫 さ 28-20 天の鎖 第 1部)
延暦少年記 (中公文庫 さ 28-20 天の鎖 第 1部) / 感想・レビュー
Book Lover Mr.Garakuta
図書館本:平安時代の庶民の暮らしを知らなかったので楽しかった。
2021/04/10
りー
ひたすら庶民目線で淡々と語られる物語。主人公の少年=牛くんは、長岡京に大工として建設に行ってる父を待つつ、川で漁をしたり畑を手伝ったりしているしっかり者。やがてその土地は平安京となるべく接収され、彼も父の監督下で、都をつくる大工として働き出します。が、牛くんは、大工でなく仏師になりたいので不満を募らせていきます。この巻は、平安京建設・蝦夷平定・遣唐使派遣、という大イベントが含まれていました。佐伯真魚、後の空海と知り合い、唐へ旅立つ彼を見送るところでラスト。次の巻で、牛くんはどんな成長をするのでしょう。
2018/08/30
真理そら
再読。澤田さんらしく雑談の多い授業を受けている気分になる物語運び。飛騨工匠の子「牛」は親の仕事を引き継ぐのではなく仏像作りに興味を持つ。桓武天皇や空海等有名人も登場するが、汗と埃にまみれた平安時代の庶民の暮らしが描かれている。「牛」と深いかかわりを持つのは空海。行叡に与えられた詩に導かれて「牛」は東(陸奥)へと出発する。
2017/07/10
kayoshi
★★★・・
2008/10/01
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