わが百味真髄 改版 (中公文庫 た 34-7 BIBLIO)
わが百味真髄 改版 (中公文庫 た 34-7 BIBLIO) / 感想・レビュー
川越読書旅団
流石料理家?の壇先生。様々なレシピが春夏秋冬に区分され先生の小気味のいい文体で描写されるエッセイ的作品
2023/08/05
佐島楓
食に対する貪欲さに驚かされ、あっけらかんとした文章に引き込まれ、薀蓄の豊富さに舌を巻く。ご自分でお料理なさっていただけあって、描写が美味しそうです。太宰治とのエピソードもありますよ。ごちそうさまでした。
2011/09/04
rakim
「食」の「粋」とは?檀流の基本はここにある!エピソードに登場する錚々たる顔ぶれにニヤリとし、日本人の食文化の奥深さまで感じてしまいました。天真爛漫のようで繊細で・・昭和を生き抜いたたくましさすら垣間見える楽しい食エッセイ。
2013/12/19
Lucy_0828
「いつの日にも、自分に吹き募ってくる天然の旅情にだけは、忠実でありたい」という言葉があって、つくづく「旅」なんだな、と思った。百味ってもちろん世界漫遊の中の各国の味なのだから。
2014/05/30
hexia
酒と友をこよなく愛した著者の人柄がよく出たエッセイ集。自分で食事を作らねばならなかった戦前・少年時代、碌なものも食えず大陸をさまよった戦中・兵隊時代、復興成り居ながらにして世界中の美味いものが食えるようになった戦後・壮年時代と、日本の歴史を体感した著者の一代記でもある。美味いものの記憶だけではなく、昭和・高度成長期の雰囲気を味わうこともできる美味しい本。
2013/09/19
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