孫文 (上) (中公文庫 ち 3-35)
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孫文 (上) (中公文庫 ち 3-35) / 感想・レビュー
優希
中国革命の父と言われる孫文の伝記になります。無私の精神にあふれた実像を見ることができそうでした。難解さもありますが、興味深いです。下巻も読みます。
2022/09/24
James Hayashi
辛亥革命を起こし中国革命の父や国父と呼ばれる孫文。日清戦争後からストーリーが始まるが、それ以前の歴史的背景や政治状況が語られないので、読みやすさはあるが孫文を歴史的に評価するのが難しい(今のところ). あまり食指は進まないが下巻へ。
2016/08/19
うたまる
辛亥革命を成し中華民国を建国した孫文の伝記。上巻は重陽蜂起の失敗から英米での集会活動が中心。意外にも終始穏やかな筆致で、革命家の悲壮感や切迫感はあまり感じられない。例外は同志陸皓東の死に様で「請う、速やかに刑を行え」は無惨にして苛烈。捲土重来を期す孫文にも滾るものはあったかもしれないが、こういうキャラだと思い読み進める。さて上巻で最も興味を惹かれたのは、日本が”漢籍の宝庫”だったという事実。易姓革命の中国では焚書が度々起こるため貴重な書物が失われることが多い。そんな稀少本を日本が保存していて驚くらしい。
2015/12/22
よし
陳舜臣の作品はとても読みやすく、引きこまれる。陳少伯や鄭士良、陸晧東など、孫文だけでなく、その同志たちも生き生きと描かれている。
2014/01/29
rebanira_itame_man
1895年10月25日の広州での最初の武装蜂起を起こす少し前から物語が始まる。広州の武装蜂起は内部からの情報漏洩で失敗に終わり、孫文の長い海外活動が始まる。香港を脱し、横浜、神戸、ハワイ、アメリカでの活動を経て、イギリスに至る。イギリスでは、清朝公使館員に拉致され、清に移送・処刑されそうなる。 上巻での見所は、孫文拉致のための清国側の作戦と孫文がこの危機をどう脱したか、そして、この拉致事件が辛亥革命に与えた影響。 その後、大英博物館で南方熊楠と意気投合するエピソードも興味深い。
2011/12/06
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