小説のゆくえ (中公文庫 つ 6-23)
小説のゆくえ (中公文庫 つ 6-23) / 感想・レビュー
優希
断筆宣言後に書かれたエッセイの集大成でした。これを読んで、改めて筒井サンは前衛作家だと思わされます。現代文学を彼なりに真摯に考え、憂いているのが伝わりました。文学の終わりが見えている時代、筒井サンの考え方はある種の危機的勧告のように思えます。文学の力を信じきっているからこその考えにただ感嘆するばかりです。
2015/10/28
K
評論、エッセイ(93〜03年に書かれたもの)が約100篇収録。筒井作品は今まで小説ばかりで、評論読むのは初めてだったけど、最後まで楽しく読み進められた。やっぱりこの人の書く文章好きだなあ
2018/01/13
四四三屋
筒井康隆という作家はつくづく文学の力を信じている人だなあ、と改めて思った。勿論筆者の主張を鵜呑みにはできないが、その姿勢が素晴らしい。
2013/12/02
トゥクトゥク
考えさせられるというか、考えなければいけないなあという気にさせられる一冊。いまの若手作家ははたして、文学についてこれほどまで考えて、憂いているのだろうか。文学の終焉と言われる時代に、筒井康隆の一挙手一投足は明るい創作意欲と激しい危機意識の両方を提供してくれる。
2013/09/22
Minoru Kakegawa
この人の本を読むたびに「本当に凄い人だ!」と思ってしまいます。
2014/09/14
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