日米相互誤解史 (中公文庫 な 52-3)
日米相互誤解史 (中公文庫 な 52-3) / 感想・レビュー
印度 洋一郎
幕末以来、西洋文明の受容を迫られた日本が、何とかそれを理解しようとしながらも繰り返された、誤解(というか、自分達なりの解釈)という悲喜劇の記録。流行するコレラに「外国人の影」を見る民衆心理、教育や衛生といった新知識への戸惑いと反感、日本人は凄まじいアイデンティティの葛藤の中で近代化を成し遂げていったのだった。そして、帝国主義の世界で自らが差別される劣等人種であることを知り、そこから抜け出すためのあがきの果て(今でもか)に第二次大戦があったのか。それにしても、書名が誤解を生み易いのが、残念と言えば残念か。
2013/08/05
いちはじめ
一番誤解を招きそうなのは、この本のタイトルのような気がする。
2007/01/11
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