ロンリー・ハーツ・キラー (中公文庫 ほ 15-1)
ロンリー・ハーツ・キラー (中公文庫 ほ 15-1) / 感想・レビュー
おおかみ
砂嵐の中で見上げる空のように、「世界の真実」は漠然と、しかし確かに見え隠れしている。青年たちはもがき苦しみながら真実を探し求め、真実と向き合い、真実に近付き、あるいは離れ――そうして複雑怪奇な物語が生まれる。それは実に不可解ではあるのだが、現実の社会が抱える様々な課題を連想させ、登場人物たちの言動が狂おしいまでに共感を呼ぶ。
2012/01/03
雨野
徹底的に死を描くことによって、生を描き出した一冊。現実と乖離した世界観だが、思考があまりにもリアルであるために現実の延長として十分に読める。時代の波を捉えてそれを敷衍する、星野智幸の良さが存分に出ている。合わせて『俺俺』も読むと面白い。
2011/03/25
takao
ふむ
2024/03/23
りつこ
「俺俺」と根っこの部分は一緒なんだけど、こちらのほうがより観念的。無私を追及するとエゴになり、死を追及すると生になる。時代を予言する呪いのようにも思える小説だなぁ…。
2011/07/12
名前ちゃん
わかるわあ
2015/03/12
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