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歴史を精神分析する (中公文庫 き 3-6)

歴史を精神分析する (中公文庫 き 3-6)

歴史を精神分析する (中公文庫 き 3-6)

作家
岸田秀
出版社
中央公論新社
発売日
2007-06-01
ISBN
9784122048751
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歴史を精神分析する (中公文庫 き 3-6) / 感想・レビュー

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中年サラリーマン

タイトルのとおりの内容。精神分析という手法で日本という国を分析している。日本という国は精神分裂病的とのこと。傲慢な面と屈辱の面との2面にである。それは海に囲まれ外国から遠過ぎもせず近すぎもしない場所からくる日本の建国の事情に由来して生まれたという。「その場所」ゆえ外から干渉をうけたりうけなかったりする。傲慢と屈辱は状況によって一方が強くなったり弱くなったりを繰り返す。この繰り返しによって日本の歴史を説明する「岸田観」はなかなか面白い。

2014/06/22

かなた

アメリカは凶悪なインディアンや残酷な海賊といった仮想敵を作らずには正常な精神状態を保てない。正義を語れない。歴史の浅いアメリカでは、ヨーロッパのように暗い負の歴史を無きものと忘れ去ることができない。パラノイア構造: 不安や恐怖の影響を強く受けており、他人が常に自分を批判しているという妄想を抱くものを指す。どこかに諸悪の根源がいて、それを倒すマーベルシリーズを代表とするヒーローものが流行るわけだ。

2024/09/14

naotan

精神分析はおまけ。想像してたのと違ったけど、著者の歴史観はなかなか面白かった。

2015/02/24

まっちゃん2

図書館:タイトルの通り日本史を精神分析の面で切る。内容の全部を信じるわけでもないが、一応説得力はあるが、考古学的、文献的裏付けのない主張が多く、信じるも信じないも読者しだい。「日本は百済の植民地で、百済滅亡後日本の国が確立した」という主張はその例。そういう面が無いわけじゃないけど、ちょっと無理あるような気もする。日本列島にはもっと多様な人々が集まってできたと思うのだが。

2019/11/05

2n2n

タイトルに惹かれて購入したのだが、いかにも精神分析って感じの分析が思ったより少なく、歴史に関する普通のエッセイという感じのものが大部分であったので、ちょいと期待外れだったかも。

2009/12/20

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