公主帰還 (中公文庫 い 92-24)
公主帰還 (中公文庫 い 92-24) / 感想・レビュー
紫鈴
中国史は知らなくても、それぞれの人間像が面白い短編集。「潔癖」や「贋作」の男性陣の可笑しさも、「芙蓉怨」と「白夫人」の女性陣の美しく、頼りなげでいて芯が剛いところも大好きです。物語の順番も最後の「涅」で読後爽やかです。華々しくはないけれど、自軍の兵を大事にする狄青さんステキ!☆5
2007/06/04
Mana
北宋の短編集。北宋滅亡時に北に攫われた公主の偽物のエピソード「公主帰還」北宋滅亡後に金の傀儡国家の皇帝にさせられた張邦昌の「賤称」仁宗の時代に一兵卒から将軍にまでなった狄青将軍の「涅」が特に良かった。
2020/12/20
しゃむタイ
初読は5年前程の再読。中国史は苦手だったが、短編は面白かった。前回、表題の公主帰還はあまりいいと思った記憶はなかったが、解説にもあった通りミステリー性、歴史観、テーマの騙す、がうまく絡んでて面白いと思った。
2014/10/02
sfこと古谷俊一
宋の時代を舞台にした歴史小説短編集。騙す騙されるの話が結構多い。
2008/09/02
佳耶
★★★:靖康の変から興味を持って手に取ってみたけれど、一番好きなのは白夫人の話かな。
2023/02/21
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