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ひなのころ (中公文庫 か 72-1)

ひなのころ (中公文庫 か 72-1)

ひなのころ (中公文庫 か 72-1)

作家
粕谷知世
出版社
中央公論新社
発売日
2008-02-01
ISBN
9784122049734
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ひなのころ (中公文庫 か 72-1) / 感想・レビュー

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エンリケ

田舎のとある家族が描かれる物語。何ともつかみどころの無い内容だった。少女風美の成長が話の中心。彼女の体験する不可思議な出来事も描かれるが、どうも心に響かない。彼女の成長に主眼を置いているわけでもない。家族の心情も今一つ解らず仕舞い。作者は一体何を描きたかったのだろう。田舎の暮らし。古い家。そこに出没する怪異。小道具は魅力的なだけに何とも残念。其々の主題をより深堀りすれば大変な傑作になっていたと思う。古道具に宿る魂やらケガレの伝染等には興味はそそられる。僕の想像力が貧困でなければもっと楽しめたかな。

2017/04/21

星落秋風五丈原

大人なんて本当に勝手だ。子供の頃は、大人を気づかって言いたい事を言わずにいれば、 「手がかからなくていい」なんて思っていたくせに。高校生になってから、 「あんたはほんとに、いっつもそう。何がしたいとか、どうしたいとか、 ぜんぜん言わない。(p188)」なんて言われても、そう簡単に性格なんて変えられない。 こんな思い、下にきょうだいのいる「長男」「長女」ならば、一度ならず体験したのでは?本書は、そんな「長女」のひとり、風美が主人公だ。彼女は、病弱な弟、彼に手をかけがちな両親、言葉のきつい祖母と暮らす。

2008/03/15

ららぴぴ

田圃、古い家、村でのイベント・・・田舎の無い私には憧れる風景がたくさん。弟にかかりきの父母、怖い祖母、ちょっと風美を下に見てるような幼馴染、事故死した憧れのクラスメイト・・・人間関係にあまり恵まれてない環境の風美がちょっと気の毒だった。

2010/10/29

もっち

家族に迷惑をかけまいと我慢して何も言わないでいたのに「何を考えているのか分からない」なんて責められたらたまらない、とやたらに風美に同調してしまった まあでも、周囲から見ればそう思われてしまうのか・・・ 小さい頃のばあちゃんは本気で怖い

2009/09/28

YH

子供の頃に怖いと思った天井のしみなど、リアルに思い出す.おばあちゃんの描写が良かった.

2009/01/10

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