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革命戦争回顧録 (中公文庫 ケ 3-2)

革命戦争回顧録 (中公文庫 ケ 3-2)

革命戦争回顧録 (中公文庫 ケ 3-2)

作家
チェ・ゲバラ
平岡 緑
出版社
中央公論新社
発売日
2008-02-01
ISBN
9784122049819
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革命戦争回顧録 (中公文庫 ケ 3-2) / 感想・レビュー

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バズリクソンズ

当時バティスタ政権をクーデターにより陥落する迄を勿論戦闘に参加したゲバラ本人による回顧録。その描写は生々しく多くの犠牲を払うのは覚悟の上で案外ゲリラ戦に対する訓練や技術が未熟であった事を赤裸々に綴った事実は意外であった。ゲバラの正直さとカストロの存在無くして革命は成立し得なかった事が細部に渡って書き込まれている。時代背景とキューバという国の政治体制で起こった闘争であるが、長い歴史を遡ると日本も内乱を繰り返して国の基盤が築かれていった事を思うと沢山の犠牲の上に成り立っている事はいつ何時たりと忘れてはならない

2023/05/05

ASnowyHeron

過酷なゲリラ戦の行動記録のような作品だった。なぜ、チェ・ゲバラがこんなに有名なのか、どんな思想のもとに活動していたのかを知りたくて、手にした書籍だったが、そもそもそういう趣旨のもとに書かれた作品ではなかったようだ。もっといろいろな背景を知ってから読めば、違った感想になったのだろうか。

2016/03/15

Satoshi

キューバ革命に至る戦いについての回顧録。時には自己陶酔しながら、時には客観的に戦闘や戦闘も裏切者への処刑を描く。革命とは活動家だけが犠牲になるのではなく、一般市民の努力と犠牲がある中で実施されることであると明言している。この強い意志は私を含めた日本人には重く感じるが、これが現実。連合赤軍、日本赤軍もゲバラの影響を受けたのであろうが、この根本原理を理解できない日本人にはうけない。

2023/03/15

テツ

僕の人生に多大な影響を与え僕の本名の由来にもなっているサルトルが「ゲバラは20世紀で最も完璧な人間だ」と記しているのを知ったときからゲバラ関係の本は何となく読むようにしている。確かに『実存は本質に先立つ』ということを実践しながら生涯を走りぬけた人ではあるんだろうな。彼の人類に対する責任感(それの是非は置いておくとして)は何を根源としたモノなんだろうか。

2015/02/16

波 環

2023夏に私は90日間のヨーロッパ徒歩旅行をしたわけですが、スペインにいまもゲバラの肖像をかかげるレストランがあり帰ったら読もうと思っていたものでした。重い荷物を背負って山の中を時には雨に打たれても歩き続けなければいけないゲリラの忍耐の姿が描かれています。熾烈な銃撃戦回顧に名もない協力者への追悼文が挟まっているのもこの人らしい。カストロとゲバラは差し詰め、近藤勇と土方歳三。同じ目標ながらあるとき別れて進まなければいけない運命でした。お酒を飲まないからこの人はたくさんの著作を残せたんだなあとも思います。

2024/01/01

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