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ぼくが愛したゴウスト (中公文庫 う 25-4)

ぼくが愛したゴウスト (中公文庫 う 25-4)

ぼくが愛したゴウスト (中公文庫 う 25-4)

作家
打海文三
出版社
中央公論新社
発売日
2008-10-01
ISBN
9784122050600
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ぼくが愛したゴウスト (中公文庫 う 25-4) / 感想・レビュー

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yu

Kindleにて読了。 伊坂さんのエッセイに触発されて手にした一冊。 人身事故を契機に、違う世界?へと誘われてた売れない俳優と主人公の少年。 少年の心の葛藤や、成長が垣間見えるストーリー。幸せな結末でもなければ、不幸でもないと思う。恐怖を感じ続ける世界で、ゴウストと感じる人々とのある意味愛おしい生活は、少年にとってどういうものなんだろうか。

2015/07/25

アキ・ラメーテ@家捨亭半為飯

斎藤美奈子さんの『文芸誤報』から。あとがきで伊坂幸太郎さんが書くようにタイトルだけ読むと少年と心優しい幽霊の出会いと別れ、命の尊さを描く……みたいな小説かな?と思うのだけれど、全然違います(笑)一人で行ったコンサート帰りにあった人身事故、無事に帰宅した家で感じた違和感、駅で出会った男から渡された名刺に書かれた「家族が心配する。何も話すな。俺たちは迷い込んだらしい」というメッセージ。少年の成長物語かと思わせて、SF冒険?パラレルワールド?少年と男(売れない役者)との友情?など様々に予測させながら、続き→

2015/07/17

はらぺこ

11歳の田之上翔太と俳優の山門健がパラレルワールドに迷い込んでしまう話。元居た世界との違いは、人には心が無くて尻尾が有り体臭がイオウのニオイって事。こんだけ違ったらファッションとか文化が違う進化をしてそうな気がした。 翔太が全巻持ってる『ドラゴンボール』の内容が凄く気になる。悟空の尻尾を見てビックリするのは不自然やから、地球人に尻尾が有って悟空に尻尾が無いんかな?そうやったら大猿になった悟空のドコを切るんやろ?もしかしてセン馬と同じく去勢か?

2014/11/23

じゅむろりん

ごく普通の11歳の少年が駅で人身事故に遭遇した時から、家族に違和感を持つ。自分以外の人間にしっぽが生えていて「心がないのが当たり前」と言われたら、小学生は孤独と絶望に打ちひしがれるだろう。パラレルワールドが舞台のSFものと高をくくってはいけない。心とは何か。現実と幻想の境界は何か。偽物の家族にも裏切られた少年を温かく包む愛すべきゴウスト達を「幻」と片づけられない不思議な世界観にすんなりと移入できることが不思議。打海氏の描く若者は弱くて強い。とにかくかっこいい文章で何とも言えない読後感が味わえます。

2016/08/02

Small World

後書きの伊坂さんと同じように、タイトルから別のストーリーを想像していましたが、ちょっと違った展開になっていくのが楽しかったです。終盤、タイトルの意味がわかっていく場面もふくめて、静けさを感じさせる不思議な作品でした。キャッチボールの場面が秀逸で泣かされちゃいましたね。

2016/02/28

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