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スカイ・イクリプス (中公文庫 も 25-8)

スカイ・イクリプス (中公文庫 も 25-8)

スカイ・イクリプス (中公文庫 も 25-8)

作家
森博嗣
出版社
中央公論新社
発売日
2009-02-25
ISBN
9784122051171
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スカイ・イクリプス (中公文庫 も 25-8) / 感想・レビュー

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Tetchy

各編で語られるのは起承転結のない日常風景、いわば日記のようなものだ。しかし登場人物たちの日常を描くことでシリーズには書かれなかった部分が徐々に明らかになってくる。そしてそれまで曖昧なままで閉じられていたシリーズの謎がほとんど解かれることになる、重要な短編集ではある。本書の表紙の色は真っ黒だ。それは星一つない夜空を示しているかのようだ。夜の訪れは一日の終わりを指す。夢のようなシリーズだっただけにその終わりは夜空が相応しいだろう。読者も作者もそして登場人物たちも同じ空を飛び、同じ夢を見たようなシリーズだった。

2021/07/03

ソラ

スカイクロラシリーズの読者サービス的な位置づけの短編集かな。謎は謎のまま、誰が誰なのかわからなかった、だけどこうして謎が残りつつも終幕っていうのは森博嗣らしくていいんじゃないかなと思う。

2014/05/31

akira

唯一未読だった一冊。 一つ一つの短編ごとに登場人物があり、それぞれに世界がある感じ。 それでもシリーズを読んできたおかげか、いろんな場所でデジャブにあう。 それにしても、毎回主人公が誰なのか分からなくなる。 森マジックここに極まれりか。 いろいろあったけど、これが終着点で本当に良かった。 「補完と集結。集合と離散。なにもかもが、泡だった。」

2013/02/19

ゲバオ

スカイクロラシリーズの短編集。このシリーズは本当にすらすらと読めてしまう。この短編集も一晩で一気読みしてしまった。この短編集は全8話構成だったんだけど、、これはナバテアの前の話だな。とか、スカイクロラの後の話だな。とか、この人物は名前は伏せられてるけど○○のことだな。なんて、考えて読んでるだけで凄い楽しかった。これで、このシリーズとサヨナラなのが寂しいですね。最後まで読んで、、なんだかんだでやっぱりササクラが一番好き!次点はカイ!

2016/07/14

Y2K☮

シリーズ完走。と同時に、一人称を巡る高難度なミステリィ要素を全く素通りしていたと苦笑い。丁寧に時系列を追うだけで気づけたミスリードもあったのに。子供と大人、永遠の命、戦争のショー化等のテーマに夢中になり過ぎた。今作の雰囲気は、静かに確実に何かが壊れている人物を描くという点でサリンジャーやフィッツジェラルドの短編と重なる。それでも森博嗣はミステリィ作家なのだ。まあでも一回目だし先入観や情報を持たずに素直に振り回されるのも悪くない。RPGと一緒。アイテムコンプリートや裏ワザ、隠し要素の探索は二周目のお楽しみ。

2016/03/02

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