双調平家物語 1 序の巻 飛鳥の巻 (中公文庫 は 31-20)
双調平家物語 1 序の巻 飛鳥の巻 (中公文庫 は 31-20) / 感想・レビュー
優希
『平家物語』とはいうものの、中国の王朝から物語は始まります。そして奈良時代の飛鳥へ。平家のことはまだ触れていませんが、十分楽しめました。平家が出てくるのはもう少し先になるのでしょうか。楽しみに読みます。
2019/05/18
かふ
『平家物語』は仏教徒が書いた説話だと思うのだが序で中国の古代史を記述するのは中華思想の視点でありそれは天の視点なのかなと思う。そこに『窯変 源氏物語』とは大きく違った語り手の問題があると思う。中華思想の叛徒は「女禍」や異民族が語られるのであり、その中心は安史の乱であろうか?安禄山という個性極まりない人物の出自や生業は興味深いのだが、どこか物語というより学術的な記述(名前を覚えるのも大変)がしてもう一つ感情移入がしにくかった。そういう感情を持たせないのが、この物語の特徴なのか?
2024/09/20
igaiga
平家物語を読んでみようと思ったものの、まさかの中国からスタート。そしてようやく舞台が日本に移ったら蘇我氏登場。まぁ藤原一族を書きたいらしいが、平家物語ってすごいなという印象。
2024/04/01
りー
清盛さーん、と思って手にしたのに、ん?何故、巻頭に漢王朝の系図と、唐王朝の系図が載っている?と思ったら、えー、始まりはもっと前で、始皇帝からでした。でも、結果的に、唐の則天武后→玄宗→粛宗→代宗っていう一番知りたかったところに頁を割いて分かりやすく書いてあり、ラッキーでした。(空海はそんなバタバタの中、ちゃっかり密教の相伝受けちゃったのか。)大和に話が戻るのはこの巻の終わりの方で、蘇我氏から。藤原氏の前に押さえるのはわかるけど、清盛さんへたどり着くまでにあと8巻かかるって、マジか・・・と呟く。がんばろう。
2018/08/31
小鈴
祇園精舎の鐘の声には、諸行無常の響きあり、沙羅双樹の花の色には、盛者必衰の理をあらわすという。奢れる者も久しからず、猛き者も遂には滅びるという、その盛衰の例証と挙げられた唐土の叛臣達。序の巻では、これら叛臣の歴史を語るのだが、彼の朝の話を読んで、既に呆けてしまった。我が朝の話、藤原家の起こりを語るため飛鳥の巻にようやく入ったが、全16巻を読み終えたら、魂が抜けてしまうんじゃないか!?楽しみであり、怖くもあり(笑)。
2010/06/06
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