ひよこのひとりごと: 残るたのしみ (中公文庫 た 28-15)
ひよこのひとりごと: 残るたのしみ (中公文庫 た 28-15) / 感想・レビュー
優希
ご高齢なためなのか、このような年を重ねる愉しみを語られるようになったのでしょうね。朗らかに人生を楽しんでいる、人生の達人であるおせいさん。ただ、旦那様を亡くされ、その後に100歳になるお母様を亡くされるという、表に出さない大変なご苦労をなさったのだと思わずにはいられません。やわらかい大阪弁が悲しみを感じさせないだけなのでしょう。年頃になると、神様に色々と終止符を与えるものですが、おせいさんはそこを反するように生きているのかもしれません。これからを残る愉しみをどう味わうのか興味があります。
2016/10/24
優希
愉しく歳を重ねられているのが伺えます。朗らかに生きる「人生の達人」と言ってもいいでしょう。将来自分もおせいさんのように高齢になっても愉しい人生を過ごせれば良いなと思いました。
2021/01/25
けいちか
田辺さんの軽快な語りのエッセー。丁度100歳になられたお母様をお見送りしたところで終了。ご自身もご高齢なのにも関わらず、最初はご主人を、その後お母様を看取られて、表には出さなかったけれども、大変なご苦労をされているのだろうなと思わされた。ただ、それをやわらかい大阪弁でオブラートに包んで書いているので、表面上はわからないかなとも思った。
2011/05/07
えいこ
ご高齢のお母様の話はとても楽しい。田辺センセの尊敬や愛情が自然に表れるからでしょうね。大阪弁のやさしみはいつも健在。「あんじょう頼むわ」「あほらしやの鐘がなる」「一に愛嬌、二に理屈…」つい笑ってしまう、つい許してしまう可愛げに触れたくて、また田辺センセの本を読んでしまう。
2020/07/12
おおやなぎまさひこ
近年、お歳のせいか、すっかり新作(小説のね)を発表されなくなったので、エッセイが出るだけでも嬉しくなってしまう。けど、もう田辺さんならではの小説は書かれないのかな? 非常に読みたいのだけど。
2009/09/24
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