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双調平家物語7 - 保元の巻 (中公文庫 は 31-26)

双調平家物語7 - 保元の巻 (中公文庫 は 31-26)

双調平家物語7 - 保元の巻 (中公文庫 は 31-26)

作家
橋本治
出版社
中央公論新社
発売日
2009-10-24
ISBN
9784122052208
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双調平家物語7 - 保元の巻 (中公文庫 は 31-26) / 感想・レビュー

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優希

保元の乱の軸が見えてきたようです。鳥羽上皇が御世を掌握したのが起源と言えるでしょう。鳥羽院の寵姫・藤原得子の権威が強まると確信し、得子に仕えることを選ぶのは曲者だなと思わずにいられません。内大臣頼長はかつて鳥羽上皇と関係のあった崇徳院との関係を深めるのもわかります。いよいよ保元の乱が起こるのでしょうか。

2019/05/23

小葉

白河帝亡き後の鳥羽、崇徳、近衛・・存在感今ひとつ。摂関家をはじめとする藤原の一族の思惑。娘を捧げたり婿を取るだけでなく、養女に猶子と複雑な系図が描き出される。低い身分の生まれの者も「寵」を受けることにより成り上がる。男寵の巻とも言えそうな巻。「保元の巻」ね・・・ホ・ゲ・・。

2010/09/14

筋書屋虫六

これまでの巻でじわじわ感じるものはありましたが…、平家物語の低調に流れているのは男色だったのですね。しかし、ぬるっとした白い肌で下ぶくれ丸顔にちっちゃい鼻の公達がまぐわう描写は、ちと〜(汗)。平安の美意識がうらめしい。放埒なる絶対者・白河院の乱しに乱した御代で、朝の歪みは修正つきがたく、貴族たちが男寵の手管を競いながら出世ゲームにうつつ抜かしている間に、都の周辺では武士がじっくり力を貯めているようです。いよいよでしょうか?

2010/06/06

まりこ

帝より摂関家を描く。男寵で家成のくだりよりもう少し色んな人を登場させて欲しがった。白河院の弊が残っているのか、寵により色んな乱れ。待賢門院の凋落はかわいそうだがしょうがない。美福門院の栄華は、人が変わったよう。

2018/08/04

YH

頼長の不器用さに思わずニヤニヤしちゃったけど、恋の駆け引きもままならない頼長が後世に腹黒いといわれる由縁が良くわからない。この巻では、時代の停滞感を感じた。嵐の前の静けさという感じの巻なのかな。

2010/07/22

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