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犬の足あと猫のひげ (中公文庫 た 80-1)

犬の足あと猫のひげ (中公文庫 た 80-1)

犬の足あと猫のひげ (中公文庫 た 80-1)

作家
武田花
出版社
中央公論新社
発売日
2010-02-25
ISBN
9784122052857
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犬の足あと猫のひげ (中公文庫 た 80-1) / 感想・レビュー

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ともとも

写真家の武田花さん。 武田さんの素朴なポートレートの様な写真を織り交ぜたフォトエッセイ。 まるで旅に出たかのような感覚に陥りながらも、どこか銃でアリ、純真な感じもしてしまう ので不思議です。 そんな武田さんの世界観が、充分に詰まった1冊でした。

2016/05/29

あ げ こ

平素どんな生活をしているのか。ぼんやりとでも想像する事が出来ず、ただすれ違うだけであった人達の、普段を知る思い。何故そこにあるのか。気にはなっていたけれど、ただ通り過ぎるだけであったもの達の、すぐそばに来た思い。その普段、そばで見たその姿、その生き死にの様子はあまりにも当然のもので、自分はそれを、わかっていたような気もする。犬も、猫も、人も、物も。この本の中にいるものは皆、ただ自分であるだけ。ただ当然過ぎる自分であるだけ。感嘆を必要としない時間はあまりにも穏やかで。今後しばしば戻りたくなるに違いない。

2016/12/22

みずいろ

ホテル街で猫の話をしたり、素っ裸の女性と鉢合わせしたり、謎の剥製を壊したり、そういった「非日常」も淡々と写しとっていくのが面白い。写真もあいまって、不思議な次元の中に放り込まれたような気持ちになる。日常を鮮やかに切り取る百合子さんのエッセイとはまた毛色が違うが、素直に感情を表現するところは似ている。飾らない文章が好き。「ふいに、雲間から射しこんだ一条の陽光を反射して、積み上げられた緑色のコーラの瓶も、引っ繰り返ったステンレスの調理台も、汚れた便器も、眩いほどに輝きはじめた。ドラマチックな照明。」

2014/04/06

三月★うさぎ

写真が少ないのが残念。お母さんの武田百合子さんのファンなのだが、花さんも飄々としたいい文章。こんな風に物怖じせずに生きていけたらいいのに。

2010/03/01

山葵

写真家の猫と犬にまつわる話やらをまとめた本。チラっと写るにゃんこが可愛い※私は猫派。

2010/08/22

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